以前、超横長の小型モニタを紹介したが、それより現実的。
3万円以下で買える
当Blogの2022年2月2日の記事で、クラウドファンディングで32:9の14インチモニタを紹介したが、これとほぼ同等の性能になる35:10のモニタ「Screen Plus」が、アイティブロックというところから発売された。
価格は、卸業者の違いで26,800円だったり18,980円だったりするので、結構曖昧な価格付けのようにも思えるが、3万円内で買える特殊モニタ、という感じである。
解像度は3,840×1,100ドットで、外形寸法は358mm×125mm×20mm、重量は370gという扱いやすいサイズのモニタである。
「省スペースにちょい足しできるサブモニタ」という謳い文句で販売されていて、縦画面にする事でSNSのタイムラインが見やすくなったり、上下に狭い空間に入れたりして使用したりするのに適しているとする。
縦画面として使用する事ができるのはブラウジングには最適とも思えるし、マルチモニタは最近のPC運用では当たり前にもなってきているので、用途はいろいろ考えられそうである。
スタンドは2種類あり、クイックスタンドはそのまま本体を立てかけるような感じで使え、デスクトップ用スタンドではスタンドの途中にボールジョイントのようなものがあり、それで縦画面でも横画面でも設置ができるようになっている。またVESA規格の液晶ディスプレイ用アーム(75mm×75mm)にも対応する。
アイディアでいろいろ使えるのではないかと思う。
唯一の欠点
この製品において、私が唯一の欠点だと思っているポイントは、フルサイズのHDMI端子がない、という事である。
搭載しているインターフェースは、USB Type-C、Mini HDMI、VGA(Micro USB形状)となっており、電源はUSB Type-C端子を利用する。ちなみにこのUSB Type CはDisplayPort Alt Mode対応になっているので、これに対応しているPCなら、USB Type-Cケーブル1本での接続が可能である。
パネルは光沢タイプで、リフレッシュレート60Hz、輝度255cd/平方メートル、コントラスト比900:1、視野角160度、発色数1,677万色となっている。
発色数から考えて8bitカラーにしか対応していないと考えられる。
私がもしこのモニタを購入したとするなら…使い道はやはりダライアス専用モニタといったところか?
縦に配置してエレベーターアクションやクレイジークライマーを先読みしながらプレイする、なんてのもアリかもしれない(できるかどうかは知らんがw)。
何故このようなモニタが?
14インチで35:10、解像度3,840×1,100ドットのモニタがこの価格で作れてしまう…正直、何故なのか、理由がわからない。
というのは、液晶パネルは当然特殊なサイズは価格が高くなる。使われているサイズが固定するのは、生産数を多くすれば単価が安くなるからだ。
特殊なサイズは高いはずなのに、このモニタは価格を考えて見ても不釣り合いなサイズと価格である。
何故だろう…と考えて、ふと一つの可能性に行き着いた。
これはひょっとして、4Kモニタを製造する過程で、パネル試験に落ちたパネルを再採寸して、作られたものではなかろうか?
つまりは、この製品の液晶パネルが縦に2枚繋がったものと考えると、元のサイズはほぼ4Kモニタであり、おおよそ17~19インチ(大雑把な計算しかしてないので正確な値が出なかった)の4Kモニタのなれの果てと考えられる。
そこでパネル品質に問題のあったパネルを使える所だけ切り出し、再利用したのではなかろうか? と素人ながらに考えて見た。
…ま、問題は切り出す事そのものが出来る事なのかどうかという事だが、そうした廃品を再利用するぐらいでないと、この価格でこのような特殊サイズのパネルは作れないのではないかと思う。
…実際のところ、どうなんでしょうね?
ホントの所はわからないが、消費者としてはこれぐらいの価格で面白い使い方ができるモニタが買えるという事は喜ばしい事である。
興味のある人はぜひ。