2月末から入院している母親の入院費の支払い連絡がきた。
半月毎の支払い
これは病院によって変わるのかもしれない。詳しい事はわからないので、あくまでも私の事例としての話である。
ウチの母親が入院している病院では、入院費は基本的に半月毎に精算される。
つまり1日~15日までで一度精算し、16日~31日(月によって変わる)まででまた精算し、この2回の精算で一ヶ月分という事になる。
こうする事で、病院側としては確実に入院費を徴収する、という事を目的としているのかもしれない。
東京のど真ん中の病院とかでは、このように精算を月2回に分けると手間が増えるので、こうした徴収の仕方はしていないのかもしれないが、私が住んでいる地域では保険料の支払いが滞っている人などトラブルを抱える人がいて、そういう人が絡んでくると病院側がいつまでたっても費用を回収できない、なんてトラブルがある時がある。
これは、過去に私が夜間の病院受付に勤めていたからこそ知っている事だが、日本は皆保険制度だから全員が保険証を持っていて保険が利いた状態で病院にかかれる、と思うのは人が良すぎる話だ。
その皆保険制度を受けるにしても、保険料を支払っているから受けられるのであって、その保険料を支払わずに逃げている人もいる、という現実を知ると、病院側が費用を回収するためにいろいろな手法を採るというのも理解できる話となる。
とまぁ、そんな地方行政の裏側のような話は置いとくとして、とりあえず、ウチの母親も半月と1日(2月最終日)の精算が終わったという連絡が来たので、その支払いをしてきた。
安くなっているのか疑問
ウチの母親は既に高齢者受給症という、70歳以上に支給される特殊な保険証を貰っている。
特殊…というほど特殊ではないのだが、国民健康保険の保険証を持ち、年齢が70歳以上となるとこの高齢者受給証というのが届く。これによって、条件によって変わるが支払う保険料率が通常3割のところが2割になったりする。
ウチの母親の場合、2割負担となっているので、今回限度額適用申請をしようとしたら、この高齢者受給証を既にもっているので、限度額が適用される、と健保協会から言われた。
なので、支払いは一定以上にならない事はわかっているのだが、いざ支払い額を聞いてちょっとビビッた。
半月で78,000円ほどかかっていたのだ。
しかも、2月末の入院初日は3月から外れているので、その分の医療費が15,000円ほど上乗せされ、90,000円を超える金額の支払いとなった。
これ…あくまでも保健適用される入院費だけの話で、これにリネンやアメニティに係る費用は含まれていない。
要するに…月に入院費だけで16万円近くになり、それにリネンとアメニティの価格が上乗せされるので、おそらく月で20万円前後の費用になると考えられる。
高齢者受給証で費用は減額されている、との事だったが、正直、本当に安くなっているのか疑問を感じる金額である。
…ま、実際安くなっているハズなんだけどさ。
民間の保険
ここまでで、月刊20万円前後の入院費用という話をしたが、これを全て負担する、となるかどうかは、民間の保険に入っているかどうかでまた変わってくる。
幸いにして、ウチは母親は入院すると一日5,000円の費用が支払われる保険に入っているので、仮に1ヶ月丸々入院したとすると、15万円~15万5,000円(月によって変わる)が保険で補完される。
なので、実際の負担額は5万円程度になると考えられる。これなら何とかなるな、という感じではある。実際、ウチの母親は1ヶ月と1週間ほど入院となる予定なのだが、もちろんその分の保険料は支払われる。
よって、実際には考えているよりはずっと軽い負担額で済みそうなのは間違いない。
ただ、これは現在無職である母親だからの話。
これがもし私だったら、働かなかった1ヶ月と1週間の収入がなくなるので、生活負担額は跳ね上がる。
もし私が1ヶ月入院しようものなら、貯蓄として25万円くらいはないと耐える事ができないという事である。
ただ、会社によってはこの入院での休みに対して、一定額の補助が受けられる場合もあるので、そういう補助を受ければもっと減額できるかもしれないが、それでも安心する為には貯蓄は多い方がいい。
ま、当たり前の話だが。
とりあえず、母親の入院の費用として精算が一度行われたので、支払ってきた。この事で、保険などの重要性、そして貯蓄の重要性を改めて知る事になる。
普段、あまり考えない事ではあるが、こういういざという時に必要になる事なので、常にそうした事態に備えておく必要があるという事を改めて考えた。
…ま、こういう事がないと、なかなか振り返らない事でもあるのだが。