焼損事故が報告されたので念の為のBIOSアップデート。
ようやくUSBメモリの活躍
当BlogでもAMDのRyzenにおいて焼損事故があった事を記事にした。
基本的にはRyzen 7000X3Dを対象としている節のある情報ではあるが、実際には3D V-Cashが搭載されていない通常版でもあり得る症状との事なので、私のメインPCも対象に入っている事を考え、BIOSのアップデートで防止する施策をしないと安心できない。
AMDはソフトウェアが弱いというのは昔から言われている事なので、私もマザーボードのBIOSはどこかのタイミングで更新しないと駄目だろうと思っていた事もあり、そのためにUSBメモリも購入して準備はしていた。
BIOSアップデートの為にUSBメモリの購入までして準備していて、今までBIOSアップデートをしてこなかったのは、偏に実害がなかったからだ。
だが、そうも言っていられない事故が報告され、また昨日ビデオカードも入れ替えたというタイミングなので、いよいよもってBIOSアップデートに踏み切る事にした。
手順はカンタン
最近のマザーボードのBIOSアップデートは、実に親切である。
何と言っても、手段が複数あり、その中にはCPUを挿していない状態であっても可能な方法すらある。しかもBIOSを2系統持っていて、事故が起きたときでも復元が可能になっていたりと、以前から比べれば安全かつ手軽にアップデートが出来る体制にあるのは、実にありがたい話である。
ただ、そうは言っても事故はない方がいい。
結局、BIOSアップデートは実際にやるとなると、心のどこかでは神頼み的なものを感じずにはいられない。
私の使用しているマザーボードは、MSIの「MPG X670E CARBON Wi-Fi」というマザーボードなので、MSIの公式サイトから対応BIOSをまずダウンロードし、展開したデータを準備していたUSBメモリに保存、MSIのBIOS設定画面にある「M-Flash」という機能でアッブデートする事にした。
このM-Flashは動作的にちょっとワンテンポ遅れる感じがするのがちょっと恐いのだが、基本的にマザーボードにお任せでBIOSアップデートが出来る。
先程のUSBメモリを挿したままBIOS画面からM-Flashを選択すると、実行するか聞いてくるのでそこでOKすれば、その場で再起動、そのまま待ち続けるとUSBメモリの中に保存したアップデータを選ぶ画面が出てくるので、それを選択して実行すれば、あとは自動的にアッブデートがかかる。
数回再起動を繰り返すような感じはあるが、基本的にはお任せである。
で、アップデートした後、再起動後にBIOS画面を確認する。
無事アップデートが完了している事が、画面で確認できた。
MS-7D70とはおそらく「MPG X670E CARBON Wi-Fi」を指すコードのようである。
今回のアップデートでBIOSバージョンが17.2にアップデートされている。その前はマザーボード発売時の初期BIOSだった。
とりあえずコレを見る限り無事アップデートは終了した模様。
ところが…
だが、ここで不可思議な現象に見舞われる。
BIOSでCPUの電力設定を省電力設定にして再起動をした直後、OSを起動させる直前に画面がピンク色にフラッシュし、OSが立ち上がった瞬間、画面がこんな感じになってしまった。
世界がピンク色…。
いやいや、コレはオカシイだろ?
で、このまま再起動したのだが、そうすると今度は普通の色に戻って再起動できた。
元に戻った? と思ったが、どうにも釈然としないので、もう一度起動時にBIOSの設定画面を出してから、OSの再起動をすると、再びピンクフラッシュが起きて画面がピンクの世界に。
コレ、BIOS画面を出した直後は必ずこのピンク画像になるって事か?
恐くて、それ以上の再現実験はしていないのだが、どうもBIOS設定画面を起動した直後のOS起動時にはピンクフラッシュが起きて画面がピンク色になるようだ。
コレ、今回のバージョンのBIOSだとRyzen 7000X3D系のCPUだと起きなくて、通常のRyzen 7000シリーズだと起きるとかあるのだろうか?
とりあえず、この画面問題以外は普通に起動するし使える。しかもピンクフラッシュはBIOS設定画面を出した直後だけで、その後BIOS画面を出さなければこの現象は起きないので、実害はないと言えばない。
だが、どうにも釈然としないし、一抹の不安はある。
この現象、私だけの問題なのだろうか?
とりあえず、BIOSは新しくなり、BIOSの設定のいくつかは見直されているようである。
CPUの省電力設定も、追加でTDP 95W設定が新たに追加されていて、使いやすくなっているので、その辺りは喜ばしい事なのだが、ピンクフラッシュは戴けない。
さて、コレはウチだけの現象なのだろうか?