ドラクエ9が正式に開発終了し、量産体制に入ったという話が先日公開された。
それと同時にWi-Fiでのマルチプレイが不可で、ワイヤレスプレイのみがサポートされるという事も判明した。
というか、ワイヤレスでのマルチプレイそのものは元々そういう風に発表されていたものが、いつの間にかWi-Fiでプレイできると誤認されて広まっていたようだ。
だが、これで近隣の人達としかマルチプレイできない事となったわけで、それはそれでまたX-Linkなどがウケる事になるのではないかと私が勝手に想像している。と言ったものの、SSIDが書き換わるような仕様ならX-Linkであっても遠隔地でのマルチプレイは不可能かもしれない。
どちらにしても、近隣の人達で遊べ、そういう事なのかもしれない。
話は変わるが、今までファーストプラットフォームでのドラクエで一番売れたタイトルが何かご存じだろうか?
ファーストプラットフォームというのは、そのタイトルが一番最初に発売されたコンシューマ機の事で、例えばドラクエ1だとファミコン、ドラクエ5ならスーパーファミコン、ドラクエ8ならPS2という事になる。
これは私も意外だったのだが、実は一番売れたタイトルはドラクエ7~エデンの戦士たちで、その販売本数は414万本。2位がドラクエ3~そして伝説へ…の377万本、3位がドラクエ8~空と海と呪われし姫君で368万本だったそうである。
私が絶対的に高評価しているドラクエ5~天空の花嫁は6位で279万本、なんと300万本に達していない。
しかもドラクエ6~幻の大地は、時期的にみんなスーパーファミコンからPSやセガサターンに移行した後のタイトルでありながら319万本も売れていて、事実上歴代4位。
私の感覚(面白さというテイストを含めて)から行けば、一番売れてなければならないのは間違いなくドラクエ8であり、それを追いかける形でドラクエ3、ドラクエ5、ドラクエ4と続く…というところ。何故ドラクエ8が最も売れてなければならないかというと、ゲームが一般層にまで広がり、全体の普及率が最高潮に達したPS2のタイトルであるという事と、その宣伝への力のいれ具合から考えた結果だ。
正直ドラクエ1と2は、ゲーム機の全体的な普及率から考えてそうは伸びていないハズで、ロトシリーズの中でもっともファミコンの名を上げたドラクエ3でその販売数が伸びたと思われるため、シリーズで比較するとドラクエ3で中堅どころ、1と2は黎明期の作品と私ならポジショニングする。
が、実際はそういう推移ではなく、私がもっとも評価的に厳しい答えを出しそうなドラクエ7が最高をマークした、というワケである。
こういう結果を見せられると、評価と売れた本数には比例条件が成り立たない、という事なのかもしれない。
こうなるとドラクエ9の販売本数がかなり気になる所。
ニンテンドーDSは同機種累計でいけば2,500万台以上は売れているハズ。
これは私の予測でしかないが、もし仮に初代DS、ニンテンドーDS Lite、ニンテンドーDSiの3機種持っているという人を考慮したとしても、1,500万台以上は単一人物の所有だろう。
つまり、その中に対してドラクエ9の普及率が33%を超えれば、500万本タイトルとなるわけだ。
今までのドラクエシリーズでは、最高タイトルが414万本である事を考えると、初の500万本タイトルというワケである。
問題はその普及率が33%を超えるかどうか、つまりDS所有者の3人に1人がドラクエ9を買うかどうかである。
昔、私の前々職の繋がりのある人の話ではあるが、その人はゲームというものを殆どプレイしない人だった。
しかし、何故かドラクエだけは最新作が出ると買っていた。
理由を聞くと“ドラクエは儀式”なんだそうだ。
つまり、自分が学生時代に始まったドラクエシリーズを今までずっと見てきている事が、自分がアニメ・ゲーム業界で生きていく(きた)事の証であり儀式…という事らしい。
確かに、初めてドラクエがファミコンで発売されたのが1986年。2009年現在では既に23年が経過している。
当時中学一年生だった人なら既に36歳になるわけで、その人がプレイするとすれば、自分の子供と一緒にプレイできてしまうのが今の現状だ。
当時から今までタイトルがシリーズとして生き残っている作品も数えるほどしかない。
私が思いつく限りであれば、FFやイース、メタルギアくらいのものである(まだあるだろうが…)。
さて、長寿タイトル“ドラクエ”の最新作は泣いても笑っても7月11日には発売される。
果たしてソレがどれだけのビッグタイトルになるのか?
興味は尽きない。