カナル型イヤフォンを使用する人が随分と増えてきた。
私が初めてカナル型イヤフォンを使い始めたのは、もう10年以上も前の事。
前々職の職場で電車通勤していた時だから、今よりずっとヘッドフォンの使用頻度は高かった。
その職場でも周囲の人間にカナル型を使っていた人はいなかった。多分、まだ前々世間的にも認知される前の事だから、それはそれで仕方のない事かもしれないが、私が使っているのを見た同僚がまず興味を持ち、従来品との違いに驚きつつ爆発的に周囲に広がっていった感じだった。
気がつけば、最近ではカナル型は完全に一つのジャンルとして確立してしまった感があり、おそらくイヤフォン型ではトップシェアなのではないかと思う。
価格も上は数万円から下は数千円まで幅広くラインナップが揃っていて、その浸透度の深さが窺い知れる。
だが、それに伴って問題も顕著に表れた。
こうしたイヤフォンを持ち出す際、鞄の中でコードが絡まるという事が多発するワケだが、そのイヤフォンが数万円するものだったりすると、それこそコードが切れてしまうのではないかなどの問題が出てくる。耐久性は決して高くない事から、ある意味危機的状況だ。しかもカナル型はヘッドが重いため、余計に絡みやすい所もある。左右一つずつあるため、それらが複雑にコードに巻き付いたりしたときには、結び目が出来てしまうのではないかという心配すら出てくる。
であるから、絡まないイヤフォンは自然とその必要性に迫られつつある。
各社、コードが絡みにくい方法をいろいろと考えてきていて、Sonyなどはコードを巻き付けるアダプターみたいなものを標準添付したりして、それをウリにしたりした。
だが、私が知る限り、今まで抜本的な解決方法を打ち出してきた製品は見たことがない。
一部、Sonyのエントリーモデルで、1本のコードが太くなっていて、もう1本のコードを挟み込む形になっていたものがあったが、それでも挟み込んだコードが途中で外れてしまう事もありうるわけで、万全とは言えないものだと言える。
しかし、今回まさに目から鱗と思える製品が登場した。
センチュリーから発売されたカナル型イヤフォン“Zipbuds(ジップバズ)”である。



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