死の向こうへ。
そう題されたテーマを持つゲームは、言うまでもなくダークソウルIIである。
ゲーマーでダークソウルを知らない人はまずいないと思う。
中世をイメージしたダークファンタジーという世界観を持ち、上下左右の空間を上手く利用した地形に配置された強敵。主人公は上手く立ち回らないと簡単に死んでしまい、死を乗り越えて目的を達成するゲーム…簡単に言えばそんな所だろうか?
だが、実際はこんな言葉では言い表すことができない。心が折れそうだ…という言葉が生まれるほど、その乗り越えるべき死が簡単に訪れるのである。
ただ、昔から開発元であるフロムソフトウェアのゲームをプレイしていた人から言わせると、前作ダークソウルですら“生ぬるい”ようだ。公式な繋がりのない類似ゲームであるデモンズソウルの方が死は簡単に訪れる。
それでも、ダークソウルはデモンズソウル以上に一般層に広がったゲーム。そうした一般的見解で言えば、ダークソウルも立派に心折れるゲームと言えよう。
そんなダークソウルの続編がダークソウルIIであり、その制作が発表されてからしばらく経つが、フロム・ソフトウェア&バンダイナムコゲームスが開催したプライベートショー“Global Gamer’s Day in JAPAN”にて、ダークソウルIIのプレスカンファレンスが行われた。
このプレカンファレンスでダークソウルIIのイメージを一言で表現したものが“GO BEYOND DEATHE~死の向こうへ~”という言葉である。
とにかく死にまくった先にある達成感こそがダークソウルシリーズの真髄であり、今回のダークソウルIIでもその流れは健在である事をフロムソフトウェアは宣言した。
そして開発スタッフが心がけた事がこの一言で分かる。
「誠実に殺す」
なんとも物騒な話ではあるが、これは苦しみを乗り越えた先の達成感の為である。そして訪れる死に理不尽な意味を持たせない、という意味もあると私は見ている。一見理不尽に見えるゲームオーバーであっても、そこには頑張れば確実にクリアできる意味や仕掛けがあり、決して意味なく死が訪れる事がない、というのがダークソウルの面白さの一つである。
この辺りのゲーム性という点に関しては、何も心配はいらないという事だろう。
私が個人的に注目すべきと思ったのは、搭載される新グラフィックスエンジンである。
ダークソウルという作品はとにかく光と闇のコントラストが絶妙で、暗闇から迫る危機をどれだけ表現できるかでゲームの出来の半分くらいを演出しているように私は思っている。
ここで言う“闇”というのは、何も光のない純粋な暗闇という意味だけでなく、明るい場所であっても死角になる部分を意味していたりするのだが、そうした表現を確実にする意味でも、グラフィックスエンジンがあたらしくなり、その表現力が拡大されるという事は実に喜ばしいことである。
今回公開されたスクリーンショットの1つにこの画像があるのだが、階段を下りていく騎士のその先は、松明の明かりがあっても真っ暗であり、そこにどんな危険が潜んでいるかが全く分からない。
ダークソウルという作品は、こういう演出が実に上手いのである。新グラフィックスエンジンでダークソウルIIもこの点は安心できる作りになっているという事である。


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