時々思うことがある。
日本は自然エネルギーに囲まれた国なのに、その利用度が低いのは何故なのだろう?
自然エネルギーをもっと活用すれば…
自然エネルギーにどんなものがあるか? という質問をしたならば、今の日本の人だと大部分が太陽光発電と答えるのではないかと思う。いや、これはもちろん統計など取っていないため、私の予想でしかないのだが、日本人が今耳にする事が多い自然エネルギーと考えると、ソーラーパネルで発電するものがもっとも身近で、わかりやすいのではないかと考えたためだ。
だが、残念ながら太陽光発電は安定的に電力を供給するに向かない電力である。天候に左右されるし、電力変換効率にしてもまだ3割台に留まる。
太陽光発電以外の自然エネルギーだと、風力発電というのもわかりやすい。大きな風車を回して発電機を回し発電するその仕組みは、見た目にもわかりやすい。だが、この発電方法も結局は大気の動き、つまり風に影響される観点から安定的とは言えない。
他にも波力発電というのもある。これは波の力を利用して、上下するフロートで発電機を回し発電する方法だが、これも波の強さによって発電能力が変わってくるという問題がある。但し、波が全くなくなる事はないため、最低限の発電能力がゼロにはならないという特徴はある。
その他にも、温度差を利用した発電方法などもあり、海洋深層水と表面の海の温度差を利用した発電方法などもあるが、こちらはまだ初期研究が終わった程度で大規模な発電実験はまだ行われていない分野だ(だったと思う)。
では安定的で絶大な発電が可能な自然エネルギーは存在しないのか?
恒久的…という話になると疑問も若干残るが、そんな夢のような自然エネルギーが一つあるのである。
それが地熱発電である。
地熱発電では日本メーカーはシェア7割
意外と知られていないのだが、全世界の地熱発電市場では日本企業が7割近いシェアを持っている。しかもその7割は3社の企業で達成しているという。その3社とは東芝、三菱重工、富士電機の3社で、その中でも東芝は23%というシェアで世界第一位なのだという。
そうしたシェアを持っているにもかかわらず、日本は地熱発電をあまり行っていない。
とてももったいない話ではないかと思うのだが、もちろんそんな事は、もっと頭の良い国のお偉方も分かっている。
日本が地熱発電に舵取りをしない最大の理由は、おそらく地熱発電のデメリットにある。
地熱発電は他の発電施設に比べ、莫大な建設費用がかかる。発電に向いた良質の蒸気を探査する為、その建設地点も限られるし、また蒸気井を作る為の掘削費用も高くつくし、仮にその掘削で良質な蒸気を見つける事が出来たとしても、熱効率が余り良くない。
こうしたデメリットが、日本であまり地熱発電が着目されない最大の原因と言える。
だが、効率の悪さで言えば太陽光も同じである。
しかしそれでも太陽光発電は進められていて、メガソーラーなんて言葉も生まれたぐらいである。
太陽光発電の最大のメリットは、太陽光が受けられる場所ならどこでも良いという事であり、比較的平地か少ない日本でも、海上埋め立て地で発電が可能だったりするし、手軽に発電ができるところである。
それだけにいろいろな企業が事業に乗り出し、結果発電効率を飛躍させてきた。
結局、研究開発が活発に行われなければ効率は上がらないわけで、地熱発電はその研究開発の規模が太陽光発電に劣ってしまっている可能性はある。
私は思うのだが、地熱発電も研究開発を行い、今以上の熱効率を生み出す事は可能なのではないだろうか?
折角世界シェア7割なのだから、もっと効率的な地熱発電システムを可能にできれば、日本は安定的な恒久エネルギーを手にできるように思う。


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