先日、NVIDIAから新世代GeForceが発売され、既に店頭販売もされているのだが、かなり人気商品になっているようだ。
微細化が難しくなるGPU
前回、私は第2世代Maxwellに関して「私なら微細化された次世代を待つ」という話をしたが、その後いろんなサイトで情報を集めた結果、その結論は早計だったかも知れないと考え直した。
というのも、GPUはプロセスの微細化がコスト的に難しいという背景がある事を知ったからだ。
スマートフォンなどに使われているARM系コアと比べ、GPUはそのユニット数の多さから配線層の配線がとても多く、その配線層にかかるコストが圧倒的にコスト高になるという。
つまり、微細化するコストと、微細化せずにダイの大きさが大きくなるコストを比較すると、ダイが大きくなる事のコストデメリットがデメリットでならなくなる、という事である。
そうなると、無理に微細化しない方が安く生産できる…なんて事になる。
今回の第2世代Maxwellは、まさしくそんな背景から生まれたコアと言えるかも知れない。
素人考えで、今の第2世代Maxwellがもし微細化しての発売だったなら、とんでもないくらいの省電力化が出来たのではないか? と考えたのだが、事実そのとおりだったとしてもそのコストがハンパないものになった事は間違いないようだ。
やはり省電力は強い
こうした背景があり、結局は従来と同じ28nmプロセスで製造された新型GeForceコア「GM204」だが、その省電力性能はズパ抜けている、と言えるものであった。
例えば私がもつGeForce GTX 670はTDP(熱設計電力)が170W、その上位版である680のTDPは195Wというものだったが、GeForce GTX 980でTDPが165W、下位版である970ではTDPが145Wと、ちょっと前のミドルレンジクラスの省電力化を実現している。
もちろん、それで性能は従来のものよりも向上しているというのだから、如何に第2世代Maxwellが優れたアーキテクチャの上に成り立っているかが窺える。
この省電力性能のためなのか、秋葉原での売れ行きはとてもよく、パワーユーザーからも支持されているようだ。本当の意味でのパワーユーザーは、おそらく今回のGM204コアではなく、その後に登場するであろうGM200コア(GPGPUを考慮したハイエンドコア)を待ち望んでいるだろうが、ゲーム等グラフィックのみを扱う場合であれば、今回のGM204でも十分な性能を発揮すると言えるだけに人気が高いのだろうと思われる。
流石にこれだけ省電力化されたものであれば、パワーユーザーもシングルで使うというよりはSLIで2枚、3枚と並列化して使用する人もいるようだ。その時に必要になる大容量電源も、以前から使い続けているであろう電源で間に合うぐらいの消費電力であるため、新たに買い直す必要がある人も少ないようだ。
そういう意味で、やはり省電力というファクターは強い、という事が改めて思い知る事になった。
省電力である事は、イコール低発熱という事でもあり、あらゆる面で有利と言えるからだ。


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