私が普段「カメラ」と言う場合は、ほとんどのケースで静止画を専門に扱うカメラの事を言う。
だが人によっては「カメラ」=「動画撮影機器」の場合もある。
動画は敷居が高い?
ちょっと前まではフルHDで事足りていた動画の世界も、今では4K(横ライン画素が4,000ドット前後)サイズを求められる時代になり、世間では4K動画機器もいろいろと出てきた。
しかし世間一般的にはまだ4Kは浸透していない、と私は見ている。何故なら、4K動画を撮影する機器が価格的に高いからだ。
私の守備範囲である静止画カメラの機能にも動画撮影が可能なものがあるし、その中に4K動画撮影が可能なものがあるが、本体だけで10万円くらいはするものが多い。
それに比べ、フルHD(1,920×1,080ドット)の撮影ができる機器は随分と安くなった。
安くなり、そして小型化した結果、アクションカムという激しい動きの中で使用できる動画カメラも、フルHD撮影可能なものがいろいろと出てきた。
価格にすれば2~3万円くらいの価格帯であってもフルHD撮影ができないものは存在しないぐらいな時代になった。
だが、問題は動画撮影サイズだけで映像品質と言えないのが動画の世界だという事。
例えば、秒間あたり何フレーム録画可能なのか? これによって、動画のスムーズさが変わってくる。
理想なのは秒間60フレーム(60fps)だが、おそらく価格的に安いカメラは秒間30フレームという製品が多い。当然だが、60fpsの方が30fpsよりも録画データ量は倍に膨れあがるし、処理能力も求められる為、どうしてもカメラとしては高価になりがちである。
しかし、iPhone6シリーズはとうとうフルHD動画撮影が60fps対応になった。いまやスマートフォンでもフルHDの60fpsは当たり前になりつつある。
以前から比べれば敷居は確実に低くなっていると言える。
最近のアクションカム
しかし…アクションカムの世界はそんなに生やさしいものではない。
アクションカムが使われる状況を考えると、その過酷さから精密機器を簡単に使用できるという状況ではない。
その為、アクションカムでフルHDを扱えても60fpsという製品になると、かなり機種が限定される…のが今までだったが、ここ最近では海外製で60fps録画可能なものが増えてきた。しかも価格が従来機種とあまり変わらないのである。これは消費者側からすると喜ばしい話ではあるものの、意味がちょっと分からないなんて事もある。
というのは、RICOHから10月17日にアクションカメラ「WG-M1」が発売され、それの店頭予想価格が3万円台後半になると言われている。このWG-M1はフルHD 30fps撮影までしか対応しないでこの価格なのだが、海外製では4万円前後でフルHD 60fps撮影が可能なモデルが存在するのだ。
性能的には海外製を選びがちになるだろうが、ではRICOHのWG-M1は何がメリットになるのだろうか?
おそらくは「ハウジングなしで水深10m防水・2m耐落下・-10度耐寒を実現した」という性能がメリットなのかもしれない。
他にも「無線LAN機能を搭載し専用スマホアプリ「WG-M1」でリモート撮影や撮影画像の転送ができる」というのもウリなのかもしれない。
つまり、本体だけで過酷な条件をクリアでき、無線LANが使えるという事が本機のメリットなのかもしれない。
そこに魅力を感じる事ができるなら、フルHD 30fpsでもWG-M1を選択する意味があるのかもしれない。


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