パンケーキレンズを手に入れた。
新型
昨日迷いに迷ったパンケーキレンズだが、実は同時にオークション落札という行為を同時進行させていた。
つまり、昨日の迷いは数日前のもの、という事である。
結局落札したのは、LUMIX G 20mm/F1.7 II ASPH.という、新型タイプである。旧型と比べて若干重量が減っているのだが、光学特性やAF性能などは何も変わらない。モノとしてはかなり程度の良いものと思われる。パンケーキというだけあって、通常のレンズよりはずっと前後長は短い。
14mm F2.5から比べても中心のレンズ径は大きい。そういう意味でも大口径レンズが好きな人からすると、こちらを選ぶ意味はあるだろう。
フードはやはりコレを選ぶ
このパンケーキレンズに取付けるフードとしては、大部分の人がこのフードを選ぶのではないかと思う。エツミのインナーフードである。
ついでだが…37mmのインナーフードも準備した。この37mmというのが、インナーフードの先端内径である。
ただ、このフードを選ぶにあたって、実は結構悩んだ事も事実である。
というのは、そもそもインナーフードに意味があるのか? という事である。
これだけ小さなフードで遮光性能を求めるのもムリがあるように思えるし、そもそもこのフードは撮影される画がケラレる可能性がある為だ。
もちろん、公式にケラレの心配はない、としているが、問題はプロテクトフィルターを取付けた際に僅かながらフードが前進するため、それによってケラレが発生する可能性が出てくる事を考えねばならない。
よりコンパクトに…
一番理想なのは、このエツミのインナーフードを取付けつつ、かつプロテクトフィルターを装備して、フードが前進しない、というパターンである。
そんな事ができるのか? というと、実はできる。
それはインナーフードの裏側から37mmのプロテクトフィルターを前後逆に取付け、その上でインナーフードをレンズに取付けるという方法である。解りづらいが、インナーフードの裏側に37mmのプロテクトフィルターを取付けてみた。
その上でレンズに取付けてみた。こうする事で、レンズに直接インナーフードを取付け、かつプロテクトフィルターの厚みを無視できる、という寸法である。
この状態でE-PM2に取り付けると、全体の厚みはこんな感じになる。全体的な厚みはこれでも結構なものになる。それでも以前のLEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH.を取付けたものから比べて随分と薄くなっている。
だが、この37mmをフード裏側に取付けるという方法には一つ重大な欠点というか問題があり、それが前キャップの取付けができない、という事である。
前キャップを取付けなくても良い、というのならこの形が一番の理想なのだが、撮影していない時に指紋などが付くのを防ぐために前キャップをレンズに取付ける場合、このフード裏側にプロテクトフィルターを取付けた事によって37mm用の前キャップが嵌まらない…というか、嵌めても引っかかりが悪くなるのである。
なので、前キャップを使おうと思うと、この方法はあまり上手い方法とは言えなくなってしまう。
通常構成に戻してみる
というわけで、レンズに46mmのプロテクトフィルターを取付け、それにエツミのインナーフードを取付けるという通常構成にしてみた。…思った以上に前後長が長くなったような…。まぁ、前キャップを取付けているから、とも言えるが、それにしてもあまりコンパクトという印象がなくなってしまった。見た目からすると、そんなに悪くはないのだが、あまりに前後長がありすぎる。
光学特性を期待できないフードなら、いっそインナーフードはなくてもよいのかもしれない。
もし、このレンズをE-M1に取付ける、といった事であれば、インナーフードはあっても良いかも知れないが、E-PM2だとせっかくのパンケーキレンズの利点を全て殺してしまうような気がしてならない。
正直、今の時点ではどうすべきか悩んでいるところではあるが、場合によっては折角買ったがインナーフードは諦めるかもしれない。
とりあえずの評価
とりあえず、今回はレンズの準備をした、という段階までで、実写評価はまた別日にしようと思う。
ちなみに…AFが遅いというネット上の評価に対して実際に試した結果をちょっと書いておくと、確かに遅いが私的にはあまり問題とならないレベルとだけ言っておく。
きびきびしたAFとは確かに言えないが、スッとAFが決まるので私としては無問題である。
それとAF時の音だが、個人的にはLEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH.のAF動作音よりもずっと小さい音だし、気にならない。確かに動画で使用すると、録画時にこの音が入るので好ましくないかもしれないが、スチルで使用している分には何ら問題はない。
ネットでの評価では、この2つの欠点が非常に大きく取り上げられているが、私個人で言えばそんなに騒ぐ程の欠点とは思わない。
このレンズの購入を考えている人は、ネットの評判だけに左右されるのではなく、実際のモノを確認する事をお薦めしたい。
とりあえず、後日実写した画をもって再評価したい。
その時、このインナーフードを使用しているかどうかは…まだわからない。
フジツボフードは効果あります。
余分な光がレンズ脇から入射するのを防ぐのがフードの役目なので、そこを遮光すれば少なからず効果はでると思います。
ただ、パンケーキレンズに画質を求めるかって話になるとフードは微妙ですね。
中にはフードしない派の人もいるし、キットズームの14-42mmもフードしてる人見たことがないし。
コンパクトに持ち歩くのが一番の狙いなら、フード無しも十分アリですね。
性能をフルに発揮できないシチュエーションもあるかもしれませんが、それこそE-M1の出番なわけだし。
片手で持てる重さだし、手でハレ切りすれば問題なさげですね。
それよか、個人的に(デジタルで)欲しくて堪らない換算40mmの単焦点がどんな感じかが気になります。
(フィルムならあるけれどレンジファインダーだし…)
スナップに良さげですねぇ。
返信
インナーフードに効果が全くない、とは思わないけど、言うほど効果があるのか? という事についてはやはっぱり疑問が残るかな。
世の中のコンデジ使いの人は、そもそもフードは使わないだろうし、使い方がそうしたコンデジと同じという事を想定すると、私のE-PM2&LUMIX G 20mm F1.7にもフードは不要かもしれない。
要は、使い方と割り切りだと思うし。
40mmという焦点距離は…もうちょっと寄りたいと思う時があったり、もうちょっと引きたいと思う時があったりと、その時々で微妙な感じ。
慣れれば標準画質のオイシイ部分を(足を使って)総取りできる感じかもしれない。
使いやすい距離だと思いますよ。
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