今の時代、コチラの方がより重要か。
Kaby Lakeの次はチップセット
先日も書いたが、情報公開となったKaby Lake-Sの性能は順当にクロック分だけSky Lake-Sを上回るという、ある意味規則正しい結果が立証された。
ライバルのRYZEN(Zen)は、このKaby Lake-Sの性能を否が応でも意識しなければならない。これは当然であり必然である。
だが、たとえKaby LakeというCPU能力が10%向上したとしても、現在のCPU能力で10%向上した事が総じて大きくPC性能を左右するかというとそうでもない。
エンコードなどCPUの処理を連続して行う動作などには多少影響は与えても、一般的には驚く程性能が向上したとは感じにくい。
その理由は単純で、CPUがずっと演算しつづける処理と言う事そのものが少ないからである。普通の処理では、プログラムが立ち上がり、そこから一定の処理(演算)を行った後、CPUは人間のアクションを待つターンに入るため、CPUの大部分の時間は待機時間になるのである。
だが、出来る事が増えたり、接続しているストレージの速度が向上すると、人というのは全体的なパフォーマンスが向上したように感じる。つまり、問題は既にCPUではなく、その周辺機器の速度からくる体感的な性能指標に移行してしまっているのである。
となると、気にしなければならないのがチップセットでありマザーボードである。
これはIntelだけの話ではなく、当然AMDのRYZENでも同じ。
つまり、両者の総合性能比較はCPUのみならず、Z270とX370の比較も視野に入れる必要がある。
PCI Expressレーン数
私がチップセットの1つの性能指標としているのがPCI Expressのレーン数である。
IntelのZ270は前モデルのZ170から4レーン増加して合計24レーンへと拡張された。
ビデオカードが占有するであろうx16を使用しても、まだ8レーンの余裕があり、より高速なM.2接続のSSDなどの利用により大きな幅を持たせる事ができるようになった。
対するAMDのX370だが、残念ながらまだハッキリした事はわからない。
だが、x16スロットを3つ、x1スロットを3つ搭載するマザーボードが確認されているようなので、おそらくZ270と同数かそれ以上のレーン数を持っているものと思われる。
ちなみにIntelのX99チップセットでは搭載するCPUによっては40レーンというバケモノ的なレーン数を持つ事が可能であり、もしRYZENがそのXeonを対抗馬として視野に入れているならば、40レーンまでは行かなくともそれに近いレーン数があるのかもしれない(SLIやCrossFireXを構成する場合x16を2つフル帯域で使用して32レーン。40レーンならそこから8レーン別に使う事が可能)。
この辺りはマザーボードの設計に関わってくる部分でもあるので、最終製品がどのような構成を取るかでまた変わってくる。
だが、どちらにしてもレーン数は多いに越した事はないのである。
SSDをより高速化させるために
IntelのZ270チップセットで今回特筆すべき機能の一つに、3D Xpointメモリ(エックスポイントではなくクロスポイントと読む)を使用したストレージ高速技術がある。
「Optane Technology」と命名されたこの機能は、これからが本番と言える機能ではあるのだが、SSDのキャッシュとして使用できるメモリである。
Z270チップセットは、Kaby Lakeと組み合わせるとこの「Optane Technology」が利用可能になるのだが、通常より高速なアクセスでSSDが利用できるというのは、利便性を体感する上でとても重要なポイントとなる。
私などはSSDというだけで「高速」というイメージなのだが、世間ではSSDであってもRAID 0(ストライピングの事。ストレージ2個にデータを半分ずつ記録して記録時間を半減させる方法)構成で高速化している人もいて、以前より速度を重視するユーザーが増えているという事を如実に語っている。
一方、AMDのX370チップセットではそうした高速化技術がまだ見えてこない。何も搭載してこないとは思わないが、具体的な話がまったくできないぐらいに情報がない。
実は情報がないのには一つ理由があり、各メーカーに出されているNDA(秘密保持契約)は2月末とされているようで、情報規制されているようである。
逆を言うと、X370は2月末以降に発売されるという事でもあり、RYZENの登場はより遅い時期になる可能性が出てきた。
このままの情報で行けば、3月登場という可能性も見えてくるだけに、AMDはまたしてもIntelの後塵を拝する形になりそうである。
私がメインPCの刷新を行うのは、おそらく今年夏の話になるだろうから、その時には既にAMDの新製品も登場している事だろう。
その時、私がどちらを選んでいるのか?
個人的にはAMDに頑張って貰いたいところだが、さすがはIT巨人のIntelなだけあって、チップセットにも抜かりがない。
最終的な利用形態に沿った状況で、この両者を比較して、導入製品を決めていきたいと思っているのだが…なんとなくIntel優勢、な感じに思えてくるのは、私だけだろうか?


最近のコメント