GHOST IN THE SHELLの実写版、そういえば作ってたね。
アニメの実写版は比較的…
昔から、アニメを実写にして成功した例は少ないと言われている。
実際私もそう思う事の方が多いし、ましてや実写がアニメを超えた例などは見た事がない。
そういう過去事例から考えて、当初この作品も期待はしていなかった。
というか、そもそも時代背景が近未来という事もあって、ほとんどCG処理する関係から、あまり意味がないと思っていた。
その作品名がGHOST IN THE SHELL、攻殻機動隊の押井守監督版である。
1stトレーラーが公開された時、コレはマズイ…と思ったものだが、つい先日公開になった2ndトレーラーでは、エフェクトなどが加わったことで、随分と以前のイメージと異なる印象となった。
良い意味で「コレはアリかも…」とちょっと思ってしまった。
コレを見る限り、少佐役であるスカーレット・ヨハンソンは私からするとあまり違和感はない。というか、よく実写でここまでイメージを近づけたな、とすら思う。
実際作品としては押井守監督のGHOST IN THE SHELLをそのままなぞっているわけではなく、新たな解釈なども加えられているため、内容にも見所はあるし、これぐらいの違和感の中での作品であれば、新しい内容として観る事もできるのではないだろうか。
全てがマッチングというワケでは…
ただ、この2ndトレーラーを見て、違和感を感じる部分ももちろんある。
特に荒巻役として北野武がほんの一瞬だけ登場するが、あれが北野武である意味があるのかは未だに謎である。
他にも、芸者ロボ(実際にはロボではなく義体なのだが…)が妙な容姿になってしまっているのは、誤解した日本をイメージにもつ海外を増長しそうで、日本人として相当な違和感を感じる。
もっとも、GHOST IN THE SHELLはそのままズバリ日本の東京をイメージしているわけではなく、アジアの香港のようなイメージであるため、全体の世界観そのものはどちらかというと香港のような感じ。トレーラーを見た感じ、そういう部分は近未来の香港のような街並を再現しているし、大枠はハズしてはいないのだが、どうも細かいところで気になるところがあるから厄介だ。
ま、気にしなければどうという事はないのだが。
ただ、前述したようにアニメを原作に持つ作品の実写化としては、破格の出来ではないかというのは事実。
問題は…日本語吹き替えのキャスティングの方がきになって仕方が無い。
オリジナルのアニメで起用された声優が担当すれば、違和感はもっと無くなるのかも知れないが、こういう作品は往々にして全く異なるキャスティングをする為、それが違和感にならなければいいが…と変な心配をしてしまう。
どこかブレードランナーの流れを感じなくもない作品だが、公開は2017年4月と、あと2ヶ月ほど先の話。
今からちょっと期待してさらなるディティールアップが行われる事を祈りたい。