MarkIIが主力になった事を実感。
世代交代
5月8日、オリンパスがカメラ3機種とレンズ2本の最新ファームウェアを公開した。
対象となるカメラは、E-M1 MarkII、E-M5 MarkII、PEN-Fの3機種で、レンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 PROと同300mm F4.0 PROの2本になる。
従来、最新ファームウェアが公開されるとなると、ほぼ最初に名前を連ねた初代E-M1は、とうとう対象機種から外れ、第2世代機が対象となったこの事実を知ったとき、初代E-M1を持つ身としては「ああ、これで完全に世代交代したんだな」という事を実感した。まぁ、E-M1 MarkIIは、当初私が感じていたイメージとは全く異なり、発売後は爆発的に好評・絶賛されている。やはり、動きモノに強くなったという事が相当に大きく、高感度耐性の要求はなかったわけではないが、欠点になる程ではなかったという事である。
確かに視点を変えてみれば、この第2世代機は実に良く出来たカメラだと、今更ながら気付かされる。カメラの基本とも言える部分はちゃんと抑えられているし、やはり動きモノを追従できる性能は、ミラーレスには望まれていた事だけに、その性能が光る機種となった。
処理速度を向上させる事で手に入れたこの動きモノへの追従性能は、どう足掻いても初代機ではマネできない。m4/3という規格の中でも随一の追従性能は、フラッグシップと呼ばれるに相応しい性能だと言える。
ファームウェアで更なる性能を
オリンパスのカメラを見ていると、このファームウェアで性能が大きく向上するというのをよく実感する。
今回のファームウェアアップでも、EVFの色再現性が改善されたり、レンズ内手ブレ補正を働かせた時の静音連写性能を改善させたりと、基本的な性能そのものにテコ入れされる事も多く、非常にお得な感じを受ける。
実際、初代E-M1は発売直後から最終のver4.0では、全くの別モノとも言える程の進化を遂げた。
正直、E-M1は価格の割に非常にお得なカメラだったと言わざるを得ない。
おそらくこの流れは第2世代カメラとなったE-M1 MarkIIでも変わらないだろうと思う。ただ、E-M1 MarkIIは発売価格がそれなりの価格だったため、初代機ほどのお買い得感はないのが残念な所である。
社外デバイスへの対応
今回のファームウェアアップで、E-M1 MarkIIはプロフォト社のフラッシュコントローラーに対応した。
このプロフォト社のフラッシュコントローラーとは「Air Remote TTL-O」の事で、通信プロトコルなどの技術開示をオリンパスから受けている為、言わば“純正クォリティ”と言えるデバイスになっている。
こうした社外品に対応するために、ファームウェアを上げるというのもレンズ以外では珍しい話ではないかと思う。m4/3は一社の規格ではないため、パナ製のレンズに対応するためファームウェアを更新という話はあるが、それ以外ではあまり聞かない。
いよいよ、m4/3もそれなりの地位を獲得した、という事なのかもしれない。
とりあえず、E-M1はフラッグシップの座を後継機に譲った。
これはもう時代だからしかたがないし、そうでなければカメラは進化しない。
あとの問題は私が初代機E-M1をどのように使い、撮影を今後楽しんでいくのか? という所に集約される。
…最近、まともに撮影してないなぁ。