ついに始まった新元号。
カウントダウン
4月30日深夜から、テレビでもいろいろと放送していたが、日付けが変わるところでどこもやっていたのがカウントダウン。
人間って…ホント、カウントダウンが好きだよね(-_-;)
私は冷めた人間だからかもしれないが、どうもこのカウントダウンで盛り上がれる人を、ある意味「凄いなぁ」と思う事がある。
気分的な問題なのだろうと思うが、何か新しい事が始まるという事で期待を込めて盛り上がってテンションを上げているのかも知れないが、私にはなかなかできない事である。
そして朝、これまたテレビはどこもかしこも令和、令和のオンパレード。
まぁ、確かに新しい新時代の幕開けではあるけれど、どこも同じ番組内容を流してどうするよ? このあたり、番組制作会社はもう少し考えた方がいいんじゃない? とか思いながら、テレビを見ていた。
…そう、令和の始まりと共に私のGWも始まったのである。
当初、出勤しなければならないかな、と思っていたが、何とかせずに済みそうな状況になり、結果、とりあえず6連休を得ることに成功した。
そんな初日が令和スタートと重なったワケだが、世間の盛り上がりとは裏腹に、私は妙に冷めた感じであった。
平成の始まりとの違い
よくよく考えると、平成の始まりの時は今ほど盛り上がっていなかったワケで、何故だろうと考えて見たら、実は当たり前の話だった。
そもそも、元号が変わる時というのは、従来は前天皇が崩御し、そこで新天皇が誕生するという流れだったため、基本的に新元号の始まりというのは、前天皇を偲ぶ前提で始まるものだった。
ところが令和は誰も亡くなっていない中での新元号スタートなので、だからこそお祭り騒ぎになったと言える。
そう考えると、今回の天皇退位は今回限りの特別措置と言われていたが、今後は年齢的に継承できるなら生前退位はアリなんじゃないかと思った。
そうすると、やはり毎回お祭り騒ぎになるんだろうか?…いや、なるだろうなぁ、日本なら。
皇室典範
昭和22年に制定されたこの皇室典範は、皇室に関する制度を定めたものだが、これによると第三条に「皇嗣に、精神若しくは身体の不治の重患があり、又は重大な事故があるときは、皇室会議の議により、前条に定める順序に従つて、皇位継承の順序を変えることができる。」とある。
つまり、体が元気な内は次の皇位継承者にその任を譲る事ができない。そして第四条には「天皇が崩じたときは、皇嗣が、直ちに即位する。」と続く。
現政権は、憲法改正にも動こうとしているが、そろそろ皇室典範も改正すべき時に来ているように思える。
というか、今の日本の憲法含めいろいろな律令というのは、太平洋戦争終結後、米国GHQの元で制定されたものがほとんどである。
日本が独立国であるならば、そろそろ当時の思惑の働いていない状況での改正があって然るべきであるが、日本国民はどうもこのあたりを頑なに拒否している事が多い。
もちろん、変える必要の無いものは変えなくても良いが、時勢というものがあり、国際社会の中で独立国としてやっていく上では、日本も変化していかねばならないワケで、いつまでもガラパゴスをやっていて良いわけがない。
チャールズ・ダーウィンが残した言葉に「唯一生き残るのは、変化できる者である」という言葉があるが、それは国も同じではなかろうか?
令和の始まりに関する報道をテレビで見ながら、今の日本はこれでいいんだろうか? と珍しく真面目に考えていた。
ま、私如きが考えた所で何も変わらない事ではあるのだが。
国政を預かる人たちは、過去のしがらみに縛られるだけではダメと、進化していく事を考えてもらいたいものである。