10GbEというLAN接続がどこまで有効なのかは人それぞれである。
万人向けとは思えないが…
Centuryから、Thunderbolt3接続に対応した10Gbit Ethernet LANアダプタ「Thunderbolt3 to 10GbE LAN adapter(CATB3LAN10G)」が発売された。価格は19,800円で、同種製品としては比較的安価な製品である。
最近、有線・無線問わず、通信速度は1Gbpsを超える事が普通になってきた感じがあるが、特に有線LAN環境では1Gbit Ethernet以上の速度に移り変わってきている感じがある。
無線LAN環境は、使用するデバイスと無線LANルーターの双方が対応していないと、その規格の速度がでない事から、どうしても高速通信したいときには有線LANアダプタで接続し、1Gbps以上の速度を確保する、なんて事もあるかもしれない。
実際、無線の方がずっと楽ではあるのだが、無線はノイズを拾いやすい状況だったりすると通信速度も安定しないので、ここぞという時は有線と考える人も多いだろう。少なくとも私はそう思う事が多い。
そういう時、本製品のようなものを使用する事になる。本製品は、接続端子がThunderbolt3という事で、使用出来る環境は限定されるかもしれないが、MacBook ProやAirなどはThunderbolt3しか搭載していないので、そういう環境で活躍することが予想される。
無線よりは有線で…という、通信品質一択の状況で活躍してくれる事だろう。
オートネゴシエーション
本製品は放熱性が高いアルミ製ボディを採用しており、同種製品の中では比較的小型なものではないかと思う。
また、オートネゴシエーション機能が搭載されており、通信速度によって10GbE、5GbE、2.5GbE、1GbE、100MbE接続に自動で切り替わり、対応する。
その際、LANポート部のLEDの色が変わるのだが、10GbE時はグリーン、それ以外の接続の時にはオレンジにLEDが点灯するのだが、これ、3色ぐらいにしてせめて5GbE、2.5GbEの時に黄色、1GbEと100MbEの時にオレンジといった、低速度接続の時には別の色にしてくれればよかったのに…と思ったりする。もし1GbE時は低速でない、というのなら、最低速度の100MbEの時だけオレンジとか、そういうのでも良い。
最高速度の時だけグリーンと言われても、外の回線速度を考慮して5GbEや2.5GbEが最高速度というハブもあるのだから、そこら辺は他機器との兼ね合いでもっとわかりやすく考えてくれればよかったのに、と思ってしまう。
Century 製品情報
https://www.century.co.jp/products/catb3lan10g.html
ウチの環境も見直す必要があるのかも
先日、iPhoneXで自宅の無線LAN環境の速度を測ってみた。
すると…100Mbpsは超えるものの、200Mbpsには到達していない状況だった。もちろんこの計測は、インターネットという外のサーバまでの速度なので、回線速度に制限を受ける計測方法だったのだが、有線であれば700Mbps近い速度が出る時の結果としては些か低すぎる状況だった。
iPhoneXは、その技術仕様で見ればMIMO対応802.11acの無線LANスペックを持つ。なのでその通信速度の上限は理論値でいけば1Gbpsとなるため、本来なら外のインターネット回線のサーバへのアクセス速度なら有線LANと同等の速度が出ていても不思議はないのである。
それなのに、有線で700Mbps出る速度がWi-Fiで200Mbps以下となると、Wi-Fiの設定の見直しが確実に必要な感じである。
ちなみにウチの無線LANルーターは、そもそも802.11ax対応なのでその前の規格であるMIMO対応802.11acの上限速度には確実に対応していると言える。
おそらく、無線LAN設定の「MIMO」(Multiple Input Multiple Output)の設定あたりで何か間違っているのではないかと思うが、有線・無線ともに、そもそもの設定が間違っていれば速度は出ないので、もし私と同じように何か速度で困っているようなら、無線LANルーターの設定を見直した方がよいかもしれない。
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