ゆでるだけでいいのにさらに簡単さを求めるというのか?
電子レンジで効率アップ
最近、電子レンジだけで作れる器具をいろいろと調べることが多い。
これは母の介護生活を続けてきた結果、いかに手間を省いて隙間時間に複数のことを行うか? ということを突き詰めた結果生まれた発想で、電子レンジのように決まった時間だけ調理するシステムは、その時間内に他のことをやっていても決まった時間だけ電子レンジが調理をして、やりすぎることがないので、とても便利という結論に起因している。
調理していても、ずっとその場にいなければならないとなると、結構ムダな時間になってしまう。その調理している時間に、他のこともやってしまえれば、結果、空き時間が増えるという算段である。
なので、先日もインスタントラーメンを電子レンジで調理する入れ物を買ってみたのだが、多少長めのレンジ時間ではあるものの、実に楽に作れることを知り、これなら他もやってみよう、ということで、今回はゆで卵を電子レンジで調理する器具を買ってみた。
電子レンジでゆで卵?
ただ、ちょっと知っている人だったら、電子レンジでゆで卵って無理じゃない? と思うかもしれない。
というのは、電子レンジで卵を調理すると、普通なら爆発するからである。卵の内部にマイクロ波が当たって加熱されると、内圧が高まって殻が破裂するからだ。
他にも栗なども同じで、調理する前に穴をあけて圧力を逃がすことを考えないと電子レンジで調理することはできない。
ではゆで卵はどうするのか? 穴を空けるのか?
実際、ゆで卵の殻に針で穴を空けて調理すると、最後の殻剥きが楽になる、なんて話もあり、私も実施していたりするので、穴を空けるものだと思っていたが、実際はそんな小さな穴ではゆで卵の内圧は逃がせないようで、他に対策が必要になる。
で、この買ってみた調理器具はどのような方法を採っているかというと、アルミで卵を覆ってしまい、マイクロ波を遮断させるという原理らしい。で、その外側に水を入れた樹脂の底部分があり、その水が蒸気となり、卵をゆでるという仕組みらしい。
一応、アルミの底板には穴が空いていて、そこから蒸気をいれるのだが、マイクロ波はこの穴を通って卵に到達する可能性はあるものの、その穴から入るマイクロ波だけでは、卵も内圧で破裂することはないようだ。
つまり、構造的には、ゆで卵を湯煎して茹でる、そんなイメージと言えばよいだろうか。
よく考えたなぁと思う。
なぜか楽に剥ける?
で、実際に調理した感じだが…調理そのものは簡単である。
底板の内側にある水位ラインまで水を入れ、そこにアルミの底板をはめて上に卵を載せる。卵は最大4つ(4個用だから)で、個数によってレンジ時間が変わる。その後、蓋を載せて左右のロックをパチッと止めてレンジするだけである。
調理原理は前述したが、水が蒸気となって卵を茹で、その蒸気は蓋の上端から吹き出るという仕組み。
レンジが終わった直後は、その蒸気が残っていたりしてやけどに要注意だが、取り出して蓋を開ければ、卵を冷水で冷やしてやれば完了である。
で、卵の殻をむいてみてびっくりなのが、なぜか綺麗に卵の殻が剥けるのである。
ゆで卵の難しさは、この殻剥きにあり、上手く剥くことができずに困る人も多いという。
なので、実際には卵の殻に穴を空けたりして、殻を剥きやすくするということをするのだが、このレンジでの調理では卵に穴をあけずとも、なぜか殻が簡単に剥けてしまうのである。
…これ、理由は何なのだろうか?
それとも、こんな状況は今回だけの事なのだろうか?
とにかく、調理は簡単になるし、殻剥きも綺麗にできるので、この製品はホントにお薦めである。
唯一、この調理の欠点を言うならば、蓋を水洗いする時、アルミの内側と樹脂の外側の中に水が入ってしまったとき、その水抜きがとても大変ということ。
この部分が何かしら簡単に解決できれば、このゆで卵調理器は完璧ではないかとさえ思える。
というわけで、電子レンジで簡単に茹で卵が作れる本機はお薦めである。
2個用もあるとのことなので、用途に合わせて検討してみては?