資産形成に苦しむ人は多いと思う。
低位株の怖さ
資産形成を行っていく上で、株で儲けたとかよくX(旧Twitter)で話が出ているのを見るのだが、これらは所謂キャピタルゲイン、つまり株の現物(信用の場合もあるが)取引をおこなった結果で儲けている話である。
1株あたりの価格が安い場合、最低単元100株で購入しても10万円に届かない銘柄も多いが、そうした銘柄はちょっとした情報操作で株が急激に上昇したり、あるいは下降したりするので、こうした発信力のあるSNSなどで上昇期待の株を紹介したりして、トレンドに載せて操作しているように見えるときがある。
ま、それで20%とか利益を取り、それを積み上げていく事ができれば、たしかにキャピタルゲインで稼いでいくこともできるのだが、これには一つ、決定的な必要条件がある。
それはある一定の投資予算をもっていないとダメだという事である。
いくら100株10万円以下としても、それを複数運用しようと思えば、その銘柄数分だけの資金が必要になる。予算として10万円だけもっていたならば、1~2銘柄ぐらいで、運用するしかないので、マイナスの結果を残すリスクが跳ね上がる事になる。
だから、こうしたキャピタルゲインで稼ぐ低位株を利用した運用は、低位株といってもある程度の予算が必要になる。
また、前述したとおりSNSでの情報操作で一気に株価が上昇したとしても、その上昇した理由に業績が伴う理由がない場合は、そう長続きしない内に一気に価格は下降する。株価が正しく上昇するには、ちゃんとした理由があっての話だから、比較的簡単に、しかも急激に上昇する場合は、SNSによる情報から一時敵に買注文が殺到した事が原因で急上昇していると言える。そういう時は、アッサリと価格は下降するというものである。
もちろん、SNSで価格が上昇する低位株の中には、本当に実績が伴って上昇する場合もある。生成AIの分野で新しい仕組みを作り上げた事を察知した人がSNSで買いだと騒げば、当然業績理由が伴うので株価が上昇した後の急激な株価下降は起きなかったりする。
株価とは、実にささいな情報で乱高下するものだという事を実感する一瞬である。
投資の怖さ
といいつつ、インデックスファンドが恐くないかというとそうでもない。
というか、つい最近一つの神話に陰りが見えたと言える。
今まで、NISAの情報をネットから聞きつけ、つみたてNISAを始めた人たちのほとんどは「S&P500もしくはオルカン(オールカントリー)を選んでおけばOK」という言葉を信じて、積み立てるインデックスファンドとしてこれらを選択していたと思う。
実際、今まではこれらを選択して積み立てていくと、何もせずとも資産価値がガンガン上がっていったはずである。
が、ここに来てアメリカ大統領選でトランプ氏とバイデン氏の動きによって、米国株とドルに不穏な動きが見え隠れし、結果としてS&P500やオルカンの資産価値がガクンと下がってしまった。
今まで延々と積み立ててきた人であれば、今回の下落で全てがマイナスになった、なんて事はないと思うが、ここ数ヶ月から積み立てた人であれば、場合によってはマイナスにすらなったかもしれない。

これで分かったと思うが、インデックスファンドと言えど、全体的な経済指標が下がれば当然価値は下がるわけで、その影響からは逃れられない。
指数変動で運用するインデックスファンドですらこうなのだから、企業の株価で変動するアクティブファンドならさらなる怖さを持つ事になる。
前述の低位株の運用は、まさしくその企業の株価でキャピタルゲインを得る投資なので、インデックスファンドの影響よりさらに大きな影響を受ける。だから株価の変動に敏感に反応できないと、気がつけばそれこそ資産価値がドンドン下落していく事になる。
逆に急騰する事もあるからこそ、低位株を利用した運用で資産を得ている人がいるわけで、この暴落と急騰を敏感に察知していく事が、低位株での資産獲得の鍵となる事はいうまでもない。


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