UMD搭載型のPSP-3000の価格が、10月1日より19,800円から16,800円に改定される。
3,000円の値下げだが、これはかなり大きい値下げじゃないかと私などは思う。これによってPSP goの26,800円という価格はかなり高いという印象になるのではないかと思うが、PSP goにはダウンロードゲーム1本分が限定で無料サービスとなるという仕掛けが用意された。
とりあえず、価格的な評価は実際に発売された後の消費者の動きを見てみない事には分からないが、私はPSP goにこれだけの価格的魅力があるとはちょっと思えない。
これだけ強気な動きを見せるSCEは、ちょっと前から見て私は大きく豹変し始めているように思える。
たしかに今までPS3を断固として値下げしなかったSCEも強気のように見えたが、実はその中では入念にPS3のコストダウンを検討し、結果、廉価版を投入してきた。つまり、強気はあくまでもハリボテだったワケだ。
しかし、ここ数週間のSCEはとても強気に見える。今までとは全く違った形で、である。
UMD搭載型のPSPの値下げもそうだが、新型のPS3はバカ売れしているらしい。どれぐらいバカ売れしているのかというと、ひょっとしたら在庫不足になり、入手がしばらくは難しくなるんじゃないかと言われるほどに売れているようだ。
過去、PS3では初代機が発売された時以来の売れ行きじゃないかと思う。
過去3週間と現在を比較した場合、その売れ行きは300%に達するというのだから、その売れ行きは数字の上から見ても間違いのないものである。
もちろん、こうなった背景にはPS3の値下げという事も要因ではあるが、何よりFinalFantasy13などの新作タイトルの動きが目立ってきたことを含む、タイトルの拡充が目に見えてきたというのが大きな要因ではないかと私は見ている。
しかも、以前より言われていた“(Xbox360やWiiに対して)SCEはPlayStationプラットフォームで戦っていく”という言葉が、ここに来て実を結びつつある事も大きな原因ではないかと思う。
iPhoneを意識しての事なのか、SCEはここしばらく、ずっとNetworkによる配信サービスを拡充させてきている。
これはダウンロードコンテンツ中心となるPSP goへの布石であった事もあるが、PS3におけるPlayStation Storeのサービスの拡充がその動きを活発化させていたように思う。
そして今、そのPS3が爆発的に売れているという背景から、今後SCEは更なるNetwork強化へと向かっていくのではないかと私は見ている。
SCEが豹変したように感じるのは、そうしたサービスの流れが変わってきた事がその原因ではないか、と考えている。
今年のゲームショー(現在開催中)でPS3用のモーションコントローラーが紹介されたが、それも2010年春には登場する予定で、新色のDUALSHOCK 3コントローラーも10月29日に2色発売、さらにFinalFantasy13のソフト同梱PS3の発売も正式に発表されるなど、今までとは全く違ったアグレッシブな展開を見せるSCEは、紛れもなく今、勝ち馬状態にあると言える。
任天堂はWiiを5,000円値下げし、20,000円にすると先日発表したが、こちらの価格改定のインパクトは今回のSCEの驀進によって残念ながら大きくないように見えてしまう。これも狙ったものかどうかは分からないが、今までの負け分を取り戻そうという動きに見えなくもない。
何はともあれ、今年年末から来年にかけて、SCEの動きは楽しみなぐらいに見えてくる。
ここから先、PlayStationプラットフォームがどのように化けていくのか、非常に興味深いところだ。
追伸:
これはコレで楽しみではあり、興味深い。
ヤマハ、PSP向けゲーム「メタルギア」にNetVOCALOIDを提供
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20090925_317557.html
いよいよ本気で動き出した感じがしますね。
遅いとも感じますが、PS3ユーザーとしてはもっと攻めの姿勢で行って欲しいと思っていたので嬉しいですね。
新型PS3は発売から今までで、全世界合計100万台売れたそうですね。
これでキラータイトルと成り得るFF等が絡むと化けるかもしれません。
今後が楽しみですね。
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今回、PS3にモーションコントローラーが投入されるという話ですが、これはXbox360も同じ事で、いよいよ両雄が価格面でWiiをそのライバルターゲットの中に捉えてきたという事だと思います。
Wiiも値下げしたものの、価格差は10,000円内。
普及しているWiiがこれから普及しようとしているPS3等と互角に戦おうとしても、おそらく無理なんじゃないかと思います。
とりあえず、PS3にはもっと可能性を見せて欲しいですね。
Cell B.E.はまだまだこれからの半導体なので、今後に大きな期待でしょう。
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