Googleは中国から撤退するのか?

Googleが中国にてサイバー攻撃を受けたとして、中国から撤退する事を示唆しているという話はすでに周知の事だと思う。
そのサイバー攻撃だが、使用されたサーバなどが実は中国政府関係者のものと同一だったという情報を米情報セキュリティー会社「アイディフェンス」が公表した。
普通に考えれば、これでGoogleへの関与は中国政府のやらかした事という疑いが強くなるわけだが、これで国際社会から中国政府が釈明を求められる可能性も出てきたと言える。
中国政府による検閲などを嫌って中国事業からの撤退を検討しているGoogleの動向にも影響を与えかねない事だけに、今後の動向が気になるところ。

また、今回のGoogle撤退の行動に関しては、中国の若者たちからは「勇気ある行動」と賞賛されているという話もある。
というのも、インターネットでは自由な発言などが可能である為、情報統制したい政府側と自由を求める若者との間で、当然の事ながら考え方が異なる。検閲を当たり前とする中国政府に若者が反発するのは当然の事であり、今回の中国政府の対応に反対するGoogleの行動が支持されるのは、むしろ当然の結果というものである。

そもそも、インターネットは米軍が情報利用の為に開発したものであり、常に米国にその情報を掌握されている。米国を敵視しないまでも対抗する意思のある国は、インターネットを利用している時点で米国に情報を握られていると考えねばならないと言っても過言ではない。
であるならば、そもそもインターネットを利用できるようにしている状態にこそ問題がある、と私は思う。
中国政府はそのあたりを理解しているのだろうか?
どちらにしても、米国企業への攻撃を政府関係者が行っていたとなればタダ事ではない。
この話、この先がとても気になる話である。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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