昨日、速報を書いたとおり、PSPでタクティクスオウガが発売される。
続編なのかリメイクなのかは昨日の時点ではハッキリしなかったが、本日いたるところに発表された為、基本的に中身は前作と同じリメイクである事が判明した。
但し、正確に言えばリメイクではない。
リ・イマジネーション、つまり“再構築”である。
タクティクスオウガ~運命の輪~公式サイト
http://www.square-enix.co.jp/tacticsogre/
画面を見ればわかると思うが、高低差のあるマップで戦闘が繰り広げられるタクティカルシミュレーションで、戦闘ユニット(キャラクター)は戦闘経験によって成長していくRPG的要素も含まれている。
革命軍のリーダー格である主人公の行動選択によって、主人公の属性(アライメント)が変わり、仲間が増えたり袂を分かつ事になる。
ロウルート、ニュートラルルート、カオスルートと属性は3つあり、一般的なRPGで言われる属性と内容が異なる。ロウ=秩序ではなく、ロウは現体制を重んじる事を意味し、またカオス=混沌ではなく、カオスは自由意志を意味する。ニュートラルは立場が変動する(した)という意味であり、それはすなわち、主人公達が歩んでいくストーリーの方針に他ならない。ちなみにこの3つの属性には正しいという答えはない。どの生き方も人間ドラマとしてちゃんとした理由が成立する。だからこそ、タクティクスオウガは面白いのである。
戦闘に関して言うと、高低差のあるマップであるため、盾で敵をノックバックして突き落とす、なんて戦術も可能。しかも弓は弧を描いて飛ぶため、高い位置から撃てば遠くまで届き、逆は飛距離が短くなる。しかも真ん中に障害物があっても飛び越して撃てるのが弓矢であり、逆に物理力に富んだ銃は飛距離こそ出るものの真ん中に障害物があれば当然届かない、なんて結構細かい戦術システムを持っている。
また、ユニットによっては周囲に影響を与えるものもあり、テラーナイト(恐怖の騎士)は周囲のマスにいる敵の戦力ダウンを狙える。ユニットには男女別で選べるクラスと選べないクラスがあり、また下位クラスから上位クラスへとクラスチェンジもできるというRPG要素もある。
たしかスーパーファミコン版では、Hermitと呼ばれるプログラムでこのシステムが構築されていたと思うが…今回のリ・イマジネーション“再構築”では、さらなる進化を遂げたシステムで実装されるのではないかと期待している。
これらの説明は元々のタクティクスオウガの話ではあるが、多分今回のリ・イマジネーション“再構築”版では、さらに遊びやすい作りになっているのではないかと思われる。
というのも、スーパーファミコン版が発売されたのは今から15年ほど前。
当時のゲームは今よりもずっとヘビーな作りのものが多く、やり込み系のRPGの全盛期である。
昨今の時代にそんなやり込み系のゲームを出しても、多分ついていける人は少ないのではないかと思う。
世界樹の迷宮シリーズが現在のやり込み系ゲームの雄だとは思うが、昔は世界樹の迷宮シリーズ程度でも普通だったし、もっと過酷なやり込み系ゲームも多かった。
タクティクスオウガはシミュレーション的要素が強いRPGだが、やり込み要素はハンパではなかった。
終盤に出てくる空中庭園や死者の宮殿がまさにそれで、特に死者の宮殿は、ノーセーブで地下99階を目指すだけでなく、1階1階降りる際にHPやMPの回復もないという凄まじさ。オマケにこの死者の宮殿では経験値が一切もらえないという、地獄のやり込みマップだったりする。
こんな死者の宮殿をそのまま搭載したところで、今のゲーマーで挑戦する人はかなり限定されるだろう。
なので、今回のPSP版はそういった部分も含めて見直されるだろうと思われる。
というか、ぜひ見直してくれ(爆)
何はともあれ、今時あまりないタイプのゲームである。
お気に入りのユニットを好きなクラスへとチェンジさせ、それを繰り返して最強の軍団を作り、再び死者の宮殿を制覇するのだ!