いつかこんなゲームが現実になるのではないかと思っていた。
かつて私も似たような事を考えた事もあったが、その時にはそれを実現するデバイスが存在しなかった。
だが、私がそれを考えてから随分と時が経ち、気がつけばスマートフォンなどという汎用的なデジタルデバイスを大部分の人が所有する時代になった。
そう、複数のスマートフォンで、TRPGを多角的にプレイできる…そんな時代がもうすぐやってくるのである。
プレイヤーに必要なデバイスはスマートフォンであり、それは一人一台必要になる。
TRPGではゲーム進行役となるゲームマスターは、このゲームに存在するのかどうかはわからないが、あえていうなら、全員のスマートフォンの情報を神の視点で管理できるデバイス、つまりセンターデバイスがそのゲームマスターのポジションなのかもしれない。
このセンターデバイスには、ゲームの世界で起こる事の全てが表示されているのだが、各プレイヤーが持っているスマートフォンには、そのプレイヤーキャラクターの視点で見たものしか映っておらず、この世界の背後にうごめくものの存在は、スマートフォンからは確認ができない。
つまり、スマートフォンはそのゲームの中に存在する仮想世界を1視点で見ているにすぎず、全てのスマートフォンとセンターデバイスは、その三次元的な世界観を共有しているという事になる。
まさしくヴァーチャルリアリティ。
このゲームは、そう呼ぶに相応しい作りになっているのである。


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