10月1日からCEATEC Japan 2013が幕張メッセで行われるが、そこでSHARPがあのMebiusの後継機シリーズを発表する事がわかった。
その名も“Mebius Pad”というブランド名でシリーズ化するようで、その名の通り、ノートPCではなくタブレットPCになるようだ。
10.1型の液晶を搭載するが、そのパネルは同社のIGZO液晶で解像度は2560×1600(WQXGA)ドットで、画素密度は300ppiに達するという。ここまで来ると人の目では紙と違いが判別できないぐらいになるだろう。
用途として、ビジネス向けとしているが…おそらく要望があれば個人向けにも展開されるのではないかと私は予測している。
というのは、私が考える本製品のライバルは、もちろんMicrosoftのSurfaceになると考えているから。価格よりも性能…という考え方は、ビジネスよりは個人向けの方がハマりやすいと考える。
搭載される予定のOSはWindows8.1/Proで、既存資産をそのまま利用できるというポジションも個人向けに当てはまる。というか、この需要はビジネスもパーソナルも違いはないだろう。
まだハードウェアとして情報が完全に出てきているわけではないが、バッテリーは1日充電せずに使える駆動時間を予定しているようだ。
搭載されるコアに関しては、先日発表されたばかりのBay Trail-TことAtom Z3000シリーズの最上位となるAtom Z3770を採用するようで、処理能力はある程度確保されている。あとはこれを1日駆動させるだけのバッテリー容量を確保できれば問題はないという事だろう。
この他に本体にはIEEE802.11a/b/g/n無線LANとフロント、リアにカメラが搭載される。
また、現時点でオプションが予定されていて、USB3.0×3、Ethernet、HDMI出力、ACを搭載した拡張クレードルが用意される予定。
これらの装備から見ても、Surfaceとほぼ同じ働きが可能(というかそれ以上の働きだが)であるから、価格以外の面でMicrosoftとバッティングする製品を出す事になるだろう。
まずはビジネス向けとしたのは、おそらくどんな反響があるのかを知りたい、というのがホンネなのではないかと思う。
いきなり個人向けで売るとなると、それなりに数を用意しなければならないが、企業相手であれば予定数を掴みやすいし、余剰生産を多分に持つ必要もあまりない。
Surfaceを個人向けとして捉え、Mebiusを企業向けとして売るという事を考えているのかも知れない。だが、企業でウケれば間違いなく個人にも受ける…と私は思う。そうした当たり障りのない部分でまずは反響を知る、という売り方をしてきたのだと私は思っている。
とかく綺麗な画面と日本のモノ作りによる製品の良さで、どれだけSurfaceを駆逐できるのか?
私としては、この製品が成功し、SHARPがもう一度Mebiusブランドで幅広い商品展開をしてくれる事を願っている。
ライバルは多い方が市場が活性化する。そういう事である。