ようやく次のステップに進んだ感じ。
世界初の4K対応
Logitech(日本ではLogicool)が、世界初を謳う4K対応Webカメラ“BRIO 4K Pro”を発表した。4K解像度では30fpsでの出力が最高になるが、4K解像度と言っても4,096×2,160ドットというDCI 4Kの解像度に対応している。また、フルHDでの映像では60fpsで出力可能であるため、その部分でも現行製品と同等もしくはそれ以上の性能を持つ。
価格は199ドルと現時点では米国と欧州での発売のみが発表されており、日本での発売はまだ未定となっている。Windows Helloによる顔認証機能に対応しており、このWebカメラを使ってWindows10のログインが可能。その他、デュアルマイクによるノイズキャンセリング、オートフォーカスにも対応し、HDRで照度の少ない環境下でもクリアな映像が得られるという。
背景交換にも対応
“BRIO 4K Pro”は、専用のソフトをインストールすることで、背景交換(映し出されている映像から人物などを切り抜いて他の背景を合成する機能)が利用できる。これは映像を立体的に捉えている事によって可能にしている機能の一つと考えられる。Windows Helloによる顔認証も、映像を立体的に捉える事で写真でのログインを不可能にしているが、それと同様の機能を違った形で利用しているのだろうと思われる。
また、その専用のソフトのインストールによって、画角を標準90°から78°または65°へ変更できる機能も搭載する。
これによって背景が映り込む幅を変更する事ができたりする。
詳しいスペックなどはまだよく分からない所も多いのだが、Webカメラとして考えた場合、現時点では最高峰と言えるかもしれない。
謎の接続方法
私がこの“BRIO 4K Pro”で最も分からないのが、その接続方法である。
接続はUSBによって行われるという事は理解できるのだが、問題はその対応規格である。
現時点での話では「USB 2.0 Type AあるいはUSB 3.0 Type AまたはType CによりPCと接続」と言われている。
USB3.0のType AやCでの接続なら何も気にすることはないのだが、問題はUSB 2.0 Type Aでも接続できるとしている点である。
果たしてDCI 4K 30fpsの映像データをUSB 2.0 Type Aで伝送し続ける事ができるのだろうか?
私がキャプチャユニット「MonsterX U3.0R」を接続するにあたり、PCI Express x4接続のUSB3.0増設ボードを導入し、フルHD 60fpsのキャプチャを可能にしている事を考えると、どう考えてもUSB 2.0 Type Aでの接続ではこの映像データを扱う事は不可能である。
おそらく、接続するポートによって機能制限がかかると思われるが、現時点ではその点には触れられていない。
ま、伝送帯域等を考えれば、当たり前の事とは思うが、フルスペックで使用するならUSB3.0以上での接続になるだろうと思われる。
どちらにしても現時点では日本での取り扱いは不明。ただ、私としては日本でもLogicoolブランドから発売されるものと考えている。
価格が2万円以上すると考えられる為、本当に必要な人を選ぶとは思うがモニターがもっと4KかつHDRに対応しないと、こういった製品の真価は発揮されないと思えるだけに、ディスプレイももっと頑張って欲しいと願っている。