Intelの18コアに対してAMDの16コア。
どちらがリーズナブルか?
COMPUTEX TAIPEI 2017で、IntelとAMDが狡猾な戦いを繰り広げている。悪い意味ではなく、もちろん良い意味で、である。
IntelはCore i9のXシリーズで18コア製品の投入を発表した。性能的にはもちろん期待のできる製品である事は間違いないだろうし、Intelの本気も垣間見えるものだが、価格としてはAMDより安くするという気は全く感じられない設定だった。
そしてAMDは、Ryzen Threadripperという名で、16コア32スレッドの製品を発表した。
しかし、実際にどのようなラインナップになるのか、価格はいくらになるのかなどの情報は後日発表という事で非公開だった。
AMD、上手いなぁと思ったのは、きっと私だけではないだろう。
Intelは、Core i9の価格を概ね発表しているので、Intelの出方をAMDが確認できた事になる。おそらく、Intelの価格を参考にして、Ryzen Threadripperの価格を決めて発表してくる事になるだろう。おそらく、価格的にはIntelより下回ってくる事が予想される。
最終的にどちらがリーズナブルになるか、となれば、おそらくAMDになる事は容易に想像できる。
だが、問題はコアの価格対性能比や、PC全体の性能である。
Intelの18コアに対してRyzen Threadripperの16コアがどこまでの性能を発揮できるのか?
また、用途としてどちらのコアを使う事の方が、メリットが大きいのか?
ここから先は、そのあたりが注目される事になるだろう。
PCI Express 64レーン
Ryzen Threadripperの最大の武器は、やはりPCI Expressのレーン数が64レーンある、という事に尽きるだろう。IntelのCore i9は、最大でも44レーンという事になる為、ここで20レーンの差がつく事になる。
ハイエンド向けとして、この20レーンの差が2コア少ないというハンデを覆す要素になるかどうかは、使用する人にもよるのだろうが、私は個人的にはRyzen Threadripperの方針の方が好みである。
サーバ用途だと、話は変わってくるのかも知れないが、Ryzen Threadripperはあくまでもハイエンドやゲーマー向けなので、Core数よりはレーン数という選択を執る人もいる可能性がある。何より、16コアと18コアの差でどれだけの差になるのかが見えてこない。
そもそも、コンシューマ市場ではここまで多コアであるメリットがあまりない。使用するアプリケーションで、ここまで多コアをサポートするものがあまりないからだ。だからCore数を単純に増やしてもそれが高性能と直接結び付く事があまりない。
せいぜいエンコード速度が上がるというメリットはあるかもしれないが、その為だけに高価なCPUを導入するという人がどれだけいるだろうか?
であるなら、2コア少なくてもレーン数が多いRyzenを選択する意味はある。というか、むしろそちらの方が価値があるとすら言える。
既に、性能だけの解釈から、運用方法全体の話へとシフトしていく問題ではないかと私は思う。
このプランは前々から存在していたプランでない事は、この手の事情通ならよくわかる話だが、何故今このハイエンド向け製品が発表されたのかというと、その背景にAMDのRyzenの姿がある事は言うまでもない。
クラムシェル型のノートPCで、タブレットという基本形態を持つSurface Proとも違う製品区分に入るものである。
この事が対AMD CPUとの競争に対してどの程度の変化をもたらすかは分らないが、少なくとも2018年のプロトコル仕様の公開は、あくまでもプロトコルの仕様公開というだけの話であるため、コントローラーとなるとロイヤリティフリーという話は別だろうから、AMDとしてはThunderbolt 3が普及してくるとIntel CPUとの競争力に弱みを持つ事は間違いない。
8KといえばフルHDの16倍の面積ともなるワケだが、それを31.5型に詰め込むという事は、1ドットあたりの大きさはとてつもなく小さいという事を意味する。
おそらく、パノス・パナイ氏からすると、何か意味のある大きな変化がなければ新型とは言わない」という意図だったのかもしれない。そういう意味では、今回発表されたSurface Proは新型と呼ぶには物足りないモデルかもしれない。
嗚呼、メーカーの簡易シート、欲しかったなぁ。

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