年末に向けてメインPCを入れ替える事は決まっている。
ない袖は振れぬ
メインPCを入れ替える計画を進めているが、先日構成表を作ったとき、思いのほか高額設定になっている事に気付かされ、正直、構成そのものに見直しの余地があると言わざるを得ない事実にぶつかった。
もちろん、望むスペックが以前より向上している事と、現在の自作PCパーツが高機能化している事のよる価格上昇、そしてその単価そのものが為替関係で高騰している事など、いろいろな要因がある事は間違いない。
特に価格が高騰しているのは、マザーボードとビデオカード、そしてメモリである。
また、ストレージにしても容量単価は確かに下がっているものの、速度を求めれば当然価格は上昇する。
結局はシステムが肥大化する事によって起きる速度低下を、高速アクセス可能なパーツで補い、体感速度を維持もしくは向上させる為に、選択するパーツが高級化&高騰化しているという、実に便利さが生み出した闇のスパイラルに陥っているだけの話なのだが、これが現在の状況ゆえに避けて通れないという、何ともやるせない状態である。
しかし、それでも無い袖は振れないワケで、結局は手元にある予算で一定の着地点は見つけなければならない。
そこで考えたのが、今更ながらの段階的強化である。
交換できるパーツ
現在、私はIvy Bridgeの構成で使用している関係から、CPUソケット形状、メモリ規格など、どうしてもメインシステムと切り離す事のできないクリティカルパーツのいくつかは交換する事ができない。
なので、段階的強化を実施する為には、少なくとも現行システムで交換可能な規格で成立するパーツだけであり、そうなると交換できるパーツは基本的にビデオカード、ストレージ、電源、PCケースぐらいという事になる。
この内、電源とPCケースは交換するとなると非常に大がかりなハードウェアの載せ替えが発生する為、できるなら避けて通りたい。また、ストレージにしてもIvy Bridge世代では搭載できない規格、つまりNVMe等のM.2規格によるものは選択できないし、かといってデータストレージを入れ替えても大きな強化は得られない。
そうなると、残るものはビデオカードぐらいしか残らないので、昨日迷ったVegaを、良いタイミングの情報として購入する事を決めた。価格的にとんでもない高額な先行投資になるが、次のメインPCでも利用すれば良い話なので、この際覚悟を決めるのも悪くはないと判断した。
心配事
ただ、現行システムにVegaを搭載するという事に関して心配がないわけではない。
それは、電源容量が足りるのか? という事と、今のPCケースに収まるのか? という事。
特に前者は致命的で、ひょっとしたら今載せ替えてもPower Saveモードてしか使用できないかも知れない。
ま、それでも今のGeForce GTX 970というディスクリートGPUよりは強力だし、何よりドライバレベルで「Fluid Motion Video」は利用できるので、ユーザー体験で不満がでる事はないハズだ。
どちらかというと、現行システムから確実にNVIDIAのドライバを削除し、AMDのドライバを入れ替えるという作業でトラブルが発生しないかを心配する事の方が重いかもしれない。
ビデオカードドライバはシステムに綿密に関連したドライバなので、削除が難しい。
なので普通にアンインストールしてみても、結果としてアンインストールできていなかった、或いは新しいビデオカードドライバと競合してしまった、なんとトラブルは未だに多い。
OSのセーフモードでアインストールする、という手もあるのだが、それでも上手くいかないなんて事もあったりするわけで、ここは便利なツールなどに頼る方が安全だったりする。
DDU
そこで登場するのが通称“DDU”、正式にはDisplay Driver Uninstallerというソフトの出番である。
コイツもセーフモードで使用する事が推奨されているツールだが、このツールだけで関連アプリケーションなどすべてを削除する事ができる。
手順としては、ビデオカードを交換する前にまずセーフモードでWindows10を起動し、そこでDDUを起動、検出された削除したいドライバを選択した状態で「削除してシャットダウン」を選択する。
その後、シャットダウンした後にハードウェアを交換し、起動して新しいビデオカードドライバをインストール、という手順である。
もし仮に先にハードウェアを入れ替えてしまったなら、入れ替えた後はWindows標準のビデオドライバで起動しているハズなので、そこでDDUを起動、消したいビデオカードドライバを選択して「削除して再起動」を選択、再起動後に新しいビデオカードのドライバをインストールして終了、という手順になる。
DDUはあくまでも「セーフモードを推奨する」というだけで、絶対にセーフモードでなければならないという事はない。
まずは先にメーカーが異なるビデオカードドライバを削除してしまい、まっさらな状態にしてから現行ビデオカードのドライバをインストールする、という事が重要。
それ以上のトラブルは…私自身、今まで観たことはあまりない。
とりあえず、購入処理は行ったので、あとは現物が届いた段階で現行システムに組み込むという作業が発生する。
その時に、実際に交換してその状況をまた書いていく事にしよう。