価格の割に結構使えるかも。
4K60p/HDR対応
4KやHDRが本格化してくると、それに伴って困ってくるのがセレクターの存在。
モニターは1台でも接続する4K/HDR機器が増えてくるとそれを切り替えるセレクターも当然4K/HDRに対応していないと、モニターに4K/HDRの映像として表示されない。
ちょっと前までなら、フルHD出力ができれば事足りていたが、そろそろモニターもHDR化が進んでくれば当然セレクターにもそうした対応が望まれる。
私自身、まだ4KにもHDRにも非対応の環境でPC等を使っているので、セレクターそのものもフルHDくらいに対応していれば何ら問題はないのだが、このBlogでも言っているように、そろそろモニターはHDR10に対応したものにしたい、という気持ちがある。
もしそうした性能に対応したモニタに買い換えた場合、やはり今あるセレクターも買い換えないといけない。
で、以前その可能性を考えて4K/HDRに対応したセレクターを物色した事があるのだが、これまた価格が高いものばかりで、ちょっと家庭用という印象ではなかった。
まぁ、時期が早すぎた…というのもあるのかもしれないが、私のようにモニター1台で複数機器を接続して使用しているという人は多いハズである。
そんな状況の中、価格の割に納得のいく性能を持つセレクターが現れた。玄人志向から2月中旬に発売予定の「KRSW-HDR318RA」は、市場想定価格は5,000円ながら、入力3系統、出力1系統を備え、それら全てが4K/HDR信号に対応している。入力切り替えは手動のみだが、信号切り替え用のリモコンも付属する。
スペックは価格以上
「KRSW-HDR318RA」のスペックは価格から考えると破格ではないかと思う。
全ポートは最大転送速度は18Gbps(6Gbps/チャンネル)の実力を持ち、最大解像度は4096×2160、フレームレートは60Hz(プログレッシブ)に対応している。さらに色深度としてもYCbCr 4:4:4では8bit、4:2:2では12bit、RGBでは8bitまでと、5,000円という価格のセレクターとしては結構な性能ではないかと思う。またコピー制御や機器コントロール信号としてもHDCP 1.4と2.2、HDMI CECとEDID信号をパススルーする仕様で、4K放送チューナーやUHD BD機器にも利用可能になっている。
3入力なのでそれ以上の機器を同時コントロールしない限りは、コレ1つで長期的に使えるスペックと言える。
実際、3台の機器以上を繋いで使用している人というのはそう多くはないと思う。
であるならばこの「KRSW-HDR318RA」はかなり使えるセレクターではないかと思う。