有機物で音を聴く。
振動板が木材
私は自分のPCに小型のアンプを接続し、そのアンプにはVictor(現JVC)のウッドコーンスピーカーを接続している。
このBlogでもその時の事を書いた事があるが、当時と違うのは当時はDr.DAC2を接続していたが、今はYAMAHA AG03を接続しているという事である。
多少の違いはあるが、最終的な出音はウッドコーンから出るようにしていてそれはここ7年変わらずである。
スピーカーの材質が木である事で、何が違うのか? という事を語り出したら、いろいろな話が出てくるのだが、全体的に柔らかい感じに聞こえるという事と、ボーカルが艶やかに聞こえるかな? という感じがするとだけ言っておく。
だが、総じて今までのスピーカーよりずっと広がる感じの音に聞こえていて、何を聴いても自然に聞こえるというのは私の感覚として言えること。
このスピーカーを購入した事そのものは、今でも正解だったと思っている。
だが私は普段、ヘッドフォンを試用しているケースが多いので、できればヘッドフォンも振動板の材質が木だったらな…と思う事がある。
実は同じくJVCから、振動板が木で出来ているヘッドフォンというものが発売されている。もちろん当Blogで記事にした事もある。だが、発売された当時は価格が7万円以上するという事で、全く手の届かない製品であった。
ところがふと調べて見たら、今年の3月には35,000円台で販売されていた形跡があり、現在でも最安値が39,800円と値引率が45%くらいになっている事がわかった。
まだ高いという感じはもちろんあるのだが、以前よりは手が届くようになった、というところである。
HA-SW01
2015年に発売されたHA-SW01だが、今更ながらそのスペックを振り返ってみる。
ドライバーUnitは40mm口径のウッドドームユニットで出力音圧レベルは105dB/1mW、再生周波数帯域は8Hz~45,000Hzまでと実にワイド。インピーダンスは56Ωで最大許容量入力は1,500mWになる。
数値だけでみるとハイレゾ対応だという事がハッキリわかるものになっているが、実際に音を聴いてもそのワイドレンジは明らかにハイレゾに届くものと言える。
ケーブルは着脱式で専用のアンプに
バランス接続可能なケーブルにリケーブルする事もできる。
流石に元々7万円以上のプライスを付けている製品である。
試聴した事があるのだが、全体的に柔らかいというか、温かみがあるという表現ができるものだったと記憶している。特に中域の音に強く、ボーカルは艶やかになる感じがする。
苦手なのは電子音で、シンセサイザー系などは籠もった感じがしないでもない。
ただ、そうは言っても全般的に広いレンジで音をちゃんと再現はしているので、籠もった感じだから音が悪いというわけではない。
得手不得手があるとしたら、電子音が不得手だというだけで、音そのものが悪いわけではないので、勘違いシテ貰っては困るのだが、ドライバーユニットの振動板が木なので曲は多少選ぶ傾向にある、という事である。
まぁ…聴いてしまえば案外違和感なく聴けるのだが。
とりあえず何とか3万円台になったHA-SW01なので、気になる人はチェックしてみるいいいだろう。
最近は平面駆動方式とか単純に密閉型だとか開放型だとかそういう方式だけの話ではないので、自分の好みでいろいろ試してみるといいだろう。