11.6型ノートに匹敵するサイズの12.5型ノート
VAIO SX12爆誕
VAIOから12.5型モバイルノート「VAIO SX12」が登場した。
287.8×203.3×15.7~18.0mm(幅×奥行き×高さ)という、A4サイズより小さなサイズで、12.5型液晶を搭載したノートPCで、中身は14型のVAIO SX14と同等の性能を持つという新型である。
サイズが小さいので900gを切る897gと重量と軽く、S11よりも30g強増える程度で抑えられているが、それでいて広がった面積一杯にキーボードを配置しているので、キーピッチも19mmと、S11の16.95mmから大きく進化している。搭載している液晶パネルは詳細はまだ不明ながらも、高輝度、広視野角、ハイコントラストが実現されており、IPSパネルと同等のものと思われる。但し、タッチパネルは非搭載のようだ(BTOで選択できる可能性はある)。
液晶のベゼルに関しては、左右は極限まで削られ、4.97mmとなっている。それに対し上側はかなり広くとられており、この部分に無線LANやワイヤレスWANのアンテナを配置しているという。
搭載しているCPUは第8世代Coreプロセッサ、もしくはCeleronとなり、メモリはPDDR3を搭載する。メモリは後付で増量させる事はできず、BTOにて4GB~16GBまで搭載できる。
内蔵ストレージとしてはPCIe接続のNVMe SSDを採用しているが、モデルによってはSATA SSDとなる。このあたりは従来のVAIOと同等と言える。
通信機能としてはIEEE 802.11ac準拠無線LAN(2×2)とBluetooth 4.1を標準搭載し、BTOによってワイヤレスWANを搭載できる。
その他のインターフェースとしては、左側面にはUSB3.0×2、オーディオジャック、右側面にはSDカードスロット、USB3.0×1、USB3.1準拠Type-C、HDMI、GbitEthernet、ミニD-Sub15ピンを装備する。
USB3.1準拠Type-Cは、USB PDをサポートしているので、USB PD対応ACアダプタを利用した給電が可能となっている。
また、生体認証機能として、Windows Hello対応の指紋認証センサーを右パームレスト部に搭載している。
基本的に今のWindows10環境としては不足しているものは何もない万能機と言えそうである。
もう半年後に
VAIOの新製品発表のサイクルが今の時期だったのかもしれないが、個人的には半年早かったな、と思っているところがある。
私はこのVAIOは間違いなくIce Lake搭載モデルで出すべきだと思うし、おそらくマイナーチェンジ版で半年後くらいにまた発売されるのではないかと思う。
VAIO側は、この新型をメインマシンにする事ができるモバイルノートという位置付けで構成しているというが、それならばなおの事、Ice Lakeアーキテクチャが欲しいところではないかと思う。
もちろん、今の段階でも十二分な性能は持っていると思うし、使い勝手も良い製品だと思うが、半年後にIce Lakeが見えている今の段階だと、なかなか食指が動かないという判断もあって、個人的には実に惜しいと思っていたりする。
モバイルノートの世界では、運ぶ際には小さく軽く、使う時にはキーボードが使いやすく画面が広く、が理想形になる。
VAIO SX12は、そういう意味ではまさしく理想形のスタイルをしている。
なので、今のスペックで問題なし、と考えるのであれば選択する価値は十二分にある。
先を見ていては買い時を失う、というのも事実なので、このあたりの時期を見定めるという事に関しては、現状スペックをどう捉えるか次第だろう。
ただ、私個人としてはIce Lakeが欲しいな、と思っただけである。
ま、その時期になればまた発売されるとは思うが。
VAIOは昔からそうだが、結構責めてくる製品を発売する。
SX12もまさしくそんなモバイルノートだと思うし、魅力的なプロダクトデザインだと思う。
気になる人はチェックしてみる事をお薦めしたい。