これが27型だったら…。
WQHD解像度
LGエレクトロニクス・ジャパンから、液晶ディスプレイ5製品が5月15日より順次発売される発表があった。
この中で私が注目した製品が「32QN600-B」で、WQHD解像度の32型モニタである。
この「32QN600-B」は、WQHD解像度(2,560×1,440ドット)の31.5型液晶モニタで、パネルはIPS液晶パネルを採用している。
10bitカラーやHDR10に対応し、FreeSyncやDynamic Action Syncなどのゲーム向け機能や目への負担を軽減するブルーライト低減モード、フリッカーセーフ機能を備えている。
インターフェースもDisplayPortやHDMIIなどを装備しているので、一般的な液晶モニタの使い勝手にプラスしてHDR10やFreeSyncに対応したモニタと言える性能を持つ製品になるのだが、特筆すべきはその価格。
この性能で29,800円前後(税別)であるという事である。
ちょっと前では、HDR10に対応するパネルでこの価格で提供される事はあり得なかったが、ようやく時代がそこまで追いついた、という事かもしれない。
しかもサイズが31.5インチである。ある意味、液晶パネルの単価が相当に下がらないとこの価格になる事はないだろう。
これが27インチだったら…
この「32QN600-B」だが、個人的には良い液晶モニタだと思っているが、唯一、私が受入れがたいのが「サイズが31.5型である」という事である。
WQHD解像度、つまり2,560×1,440ドットで31.5インチとなると、その密度は93dpiになる。
私は34インチウルトラワイド液晶をメインに使っていて、サブモニタとして27インチのWQHDモニタを使用している。この34インチウルトラワイド液晶の画素密度が3,440×1,440ドットなので丁度110dpiになる。
27インチのWQHD解像度だと、画素密度は109dpiになるので、ほとんど誤差なく大きさを揃える事ができるので、今回の製品も27インチだったら良かったのに…と思っている。
実際問題として、実は31.5型でWQHD解像度というのは、結構見やすい画素密度と言える。
Windowsの基準となる密度は96dpiなので、それに対して93dpiの「32QN600-B」はWindowsの基準よりも大きな画素となる関係から、見やすいモニタという事ができる。
だが、私の場合、より大きな34型ウルトラワイド液晶が110dpiなので、それに揃える方が見やすい事になる。
なので「32QN600-B」を単体で利用する、もしくは似たような画素密度のモニタと併せて使用する分には見やすい液晶と言えるが、私の様な条件だと27インチの方がベストな製品となる。
…ま、私の環境を中心に言っているだけなので、私の方が高望みしているだけの事なのだが。
とりあえず、私のような特殊な例は別として、普通に「32QN600-B」を単体で使おうという分には、本製品はコストパフォーマンスはとても良いと思う。
リフレッシュレートをさらに高めたものでないとダメ、というのでなければ、HDR10対応モニタとしては見やすく、かつコストメリットの高い製品なので、そういう需要の人には検討の余地はあるのではないだろうか。