個人的には課金ゲームにして欲しくなかった。
貢くん限定ゲーム?
ラブプラスEVERYがいよいよ配信開始となった。私は開始と同時に始めたワケではないのだが、知人で始めた人がいるので、そういう人達からの情報をもらいつつ、このラブプラスEVERYというコンテンツをちょっと考えてみたいと思っている。
もともとニンテンドーDSのソフトだったラブプラスの時、このゲームは周囲の想像を超えるヒット作となった。
一時品切れが続き、追加で生産してもすぐに売り切れるという人気ぶりに、ギャルゲーの中でも久々のヒット作として注目された。
その後、ラブプラス+という追加要素&改良版が2010年6月に発売され、おそらくこの時期がもっともラブプラス熱が世間で熱かった時ではないかと思う。
その後、NewラブプラスというNintendo 3DS版が2012年2月に登場するが、コイツが問題だった。とにかくバグが多く、フリーズしたりゲームの進行に支障をきたす致命的不具合が数多く報告され、結局翌月2012年3月には販売停止措置が執られ、2012年10月にコナミスタイルで通常パッケージ版の販売が再開された。ただし、この再開されたパッケージ版は修正パッチが適用されていないものであるため、結局ニンテンドーeショップ経由での最新パッチを購入後に適用しなければならないという状態だった。
おそらく、この問題でラブプラスのゲームコンテンツとしての寿命は尽きたと言っていいと思う。
その後、2014年にNewラブプラス+が3DS版で発売されるものの、販売本数は4万本程度と、バグのあった前作13万本から一気に減少し、その後ゲームとして発売される事はなかった。
そして5年の月日を費やして登場したのが、スマホ版「ラブプラスEVERY」という事になる。
スマホ版という事で、従来のシステムから大幅に変更となり、基本無料ゲームへと変貌を遂げたものの、要するに課金ゲームになったワケで、とにかくコナミに貢ぎ続ける事をヨシとする人のみを受け入れるゲームへとその姿を変えた。
カノジョは一人のみ
ニンテンドーDS版をはじめとするコンシューマ版は、セーブデータを3つ持つ事からできた事から、3人いるヒロインをそれぞれ別にセーブしてプレイする事が可能だったが、ラブプラスEVERYは基本ヒロインは一人に絞る必要がある。
このため、このヒロインもあのヒロインも…というプレイをしていた人からすると、究極の選択を迫られる仕様になった。
知人は愛花とリンコでもんどり打って悩み、結果的に愛花を涙ながらに切ったと言っていた。
…泣くなよ(爆)
私なら愛花一択で迷う事なく選ぶだろう…いや…寧々さんと迷うかもしれないが(-_-;)
強いカノジョと弱いカノジョ
正直言って、今回のラブプラスEVERYは、私的にはシステムとしてNGと思える作品だとハッキリ言っておきたい。
そもそも、システムとしてオカシイとしか思えないのである。
もともと、ラブプラスはカノジョとのやり取りを楽しむゲームであり、それが評判を呼んだ。だからある意味マンネリは許されないわけで、常に何かしらの変化を求められるゲームだと言って過言ではない。
だが、このラブプラスEVERYは変化を求める為に課金する必要があり、その課金なしでは大きな変化を呼び込む事ができない仕様になっている。
そもそもガチャで「強いカノジョカード」を出してそれをデッキに入れて…とか、ガチャ回して「弱いカノジョが出た~」とか、オカシクない?
折角キャラクターを3Dで作ってるんだから、ガチャは服とかアクセサリーとかそういうので良いように思うのだが…。
また、カノジョカードを増やさないとセリフなどにも変化が起きないので、結果的にいろんな変化を付けようと思ったらとにかく課金するしかない。
ここらへん、如何にも“今の”コナミらしいと思える部分で、いやらしさすら感じる部分である。
別に全て無料で遊ばせろとは言わないが、根幹が課金ありきの作りにしているので、どうしても裏を読んでしまう。折角作り上げてきたラブプラスとしてのコンテンツ力は、これで相当に失墜するのではないかと思う。
とりあえず、私はラブプラスEVERYは継続しないと思う。
コンテンツが嫌いになったワケでなく、もっと別媒体で作った作品に期待したい、そんな気分である。
ま、ソーシャルゲームなので、その域を超えないゲームである事は最初からわかっていた事だが、残念すぎる要素が強すぎて…。