10月27日、28日の2日間、東京は青山、スタジアムプレイス青山でフジヤエービックのデジタルスタイルショップが主催する“Headphone Festival Autumn2012”が開催された。
Headphone Festivalと謳っている関係上、基本はヘッドホンにあるのだがもちろんそれだけでなく、ヘッドホンに纏わる…というか、音響関係に纏わるものがいろいろと展示されている。
個人的に大がかりな音響設備には無縁であるため、私の注目はもちろんヘッドホンやイヤホン、ヘッドホンアンプやDACという所に行くのだが、今回ちょっと気になるアイテムが展示されている。
それが音楽之友社が2013年1月号に付録として同梱する“LXU-OT2”である。
これは1年前に発売された2012年1月号付録のデジタルアンプ“LXA-OT1”の流れを組む(?)USB DACで、同じくLUXMANによる設計品になる。
DACはTIのPCM2704を採用し、出力62.5mW×2ch(16Ω)のステレオミニ端子を装備、USBパワーで動作する。USB入力は16bit/48kHzまで対応と24bit/96kHzというハイエンドな仕様ではないものの、バッファとヘッドフォンアンプとDACチップとは独立して搭載し、DACチップは専用の外部電源回路を搭載している。またバッファとヘッドフォンアンプ用にUSBバスパワーからの昇圧回路も搭載しているというから、LXA-OT1の時と同じくとても付録というレベルではないと感じる。
これでstereo 2013年1月号が2,800円(予価)というから、驚きである。
このLXU-OT2だが、付録のパーツに以前のLXA-OT1と合体させられるパーツが付属する。
上がLXA-OT1、下が今回のLXU-OT2である。
電子回路的にこの二つを繋げる事は無改造では出来ないが、改造すれば…できるのか?
排他利用でもいいから、USB入力の音声をアンプ経由とヘッドホン出力とを切り替えられれば、かなり安価かつ立派なシステムになるように思えてならない。
おそらくだが…またiKeda Productでベースなどを販売するのではないかと思うが、今度はこの2つを同時搭載できる、もしくは2つを連結して固定できるシステムを販売してほしいものである。
PCサウンドは5.1chや7.1ch、そして8chへと拡大している。PCのマザーボードの段階で多チャンネル利用が可能になっているからだが、私は個人的には2chでも十分だと考えている。というのは、一般的な日本家屋で5.1chなどの多チャンネルを利用出来る環境がどれだけあるのか? と。
BDソフトもDVDソフトも、音声として多チャンネルに対応しているが、その多チャンネルで視聴している人は全体の何%ぐらいになるのだろうか?
たしかに多チャンネルは空間再現がもっとも自然にできる環境だとは思うが、家庭環境でそれらの音声が利用できるには、日本家屋は狭すぎるだろうし、音量的にも難しいように思えてならない。
それならより高音質な2chを追求したい…という方向に行く人達もいるはずだ。少なくとも私はソッチよりだと思う。
ま、もし私が多チャンネルを利用出来る環境にいるならば、きっと多チャンネル派になっているだろうとは思うが(爆)
何はともあれ、私は2013年1月号のstereoは予約できるようになったら即注文は確定だ。
2,800円でLUXMANのUSB DACが手に入ると思えば安い買い物である。