またしてもSummit Ridgeの新情報
最新ES品が出現
8-Core/16-threadのSummit RidgeのES品が出回っているようである。
いや、以前からこの仕様で出回っているのだが、今回は品質検証目的の内部テスト用サンプルとして、新たに出回ったようである。
それによると、動作クロックは今までの中で最高のもので、通常3.2GHz、ブースト時3.5GHzのES品だという。もしそうなら、Intelの8-Core製品であるCore i7 5960X(通常3GHz/ブースト時3.5GHz)の周波数と同等以上の動作クロックという事になる。
また、その演算能力がもし以前言われていた通りのものであるなら、この動作クロックから考えれば当然Core i7 5960Xを上回る事になる。ホントかどうかはわからないが。
ただ、この時点でハッキリしないのは、今回出回っているES品の性能が、OC向けのSR7最上級モデルを指すのか、それとも通常のSR7になるのかという事。個人的にはこれで通常品だといいなとは思うが、恐らくあと3週間後くらいにならないと正しい情報は下りてこないのではないかとも思う(登場するであろう1月が発表・発売だとしての逆算)。
構成も見えてきた
ZenのSummit Ridgeは、全部でSR7、SR5、SR3という3段階に分かれ、そのウチ、SR7に特別版が存在するという構成が今までの情報で分かっている。
この構成が性能で分けられている事は解っていたが、ようやくどのような区分で分けられているかが見えてきた(というか私が知らなかっただけかもしれないが)。
まずSR7は8-Core/16-threadという構成。SR5は6-Core/12-threadという構成。SR3は4-Core/8-threadという、純粋にコア数とスレッド数の違いによって分けらるようだ。
問題はZenコアは基本4コアで1つのクラスタを形成しているため、そうなるとSR5は事情がちょっとわからなくなる。何しろ6コアというZenのクラスタから考えるとちょっと外れた構成だからだ。おそらく8コアから2コアをオミットしてSR5とするのだろうとは思う(まさか専用に設計するとは思えない)。
また、この問題と同時に見えてきたのが、その価格帯。
SR7の特別版は499ドルになるようで、通常のSR7は349ドル、SR5は249ドル、SR3は150ドルというのが大凡の見立てのようだ。幾分かは前後するだろうが、大凡の価格帯としては大きく外れる事はないと考えられる。
この価格だけ見て、搭載されるコア数を考えると、確かに比較すべきIntel製品よりは高コストパフォーマンスになりそうな感じがする。ただ、具体的な性能指標が見えていないので、それも絶対とは言えないが。
期待値だけで行けばかなりポイントの高いSummit Ridgeだが、やはり性能指標がもう少し見えてこないと何とも言えないのが現状。
正直言えば、Summit Ridgeには期待しつつもIntel製も視野に入れておかねばならないかな、とも考えていて、Kabylakeのデスクトップ版の構成も検討はしていたりする。
しかし、それでもAMDに期待したいという気持ちもある。
もう少し状況を見定めて、自分のメインPCの構成を考えていきたい。