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REON POCKET 2

「着るエアコン」が改良を加え新しくなった。

ウェアラブルサーモデバイス

Sonyから「着るエアコン」として登場した「REON POCKET」を以前、当Blogでも記事にした
もともとはクラウドファンディングで資金を調達した製品だったのだが、その後一般販売が開始され、身に付けるクーラーとして人気を博した。どれくらい人気だったかというと、初回出荷を予定していた1万台をわずか2日間で売り切ったというのだから、相当な売れ筋商品だという事である。
その「REON POCKET」は、背面の板状になっている冷温部に、電圧をかけると発熱・吸熱(冷却)するペルチェ素子を使ったサーモモジュールを組み込んだ製品で、専用モバイルアプリを使って5~40度の範囲で温度を調節できる特徴がある。
この「REON POCKET」は専用のインナーウェアとセットで使う事が前提となっているのだが、私はこの専用インナーウェアの存在が「REON POCKET」の最大の弱点だと思っていた。
だが、その後、専用のネックバンドが発売され、そのネックバンドと組み合わせる事でインナーウェアがなくても「REON POCKET」を身に付けて使えるようになった。これで「REON POCKET」は生まれ変わったといっても過言ではない。
その後「REON POCKET」は第二世代の製品へとアップデートされる。
価格は550円アップして14,850円となったが、前述のネックバンドも利用できる製品なので、扱いやすくなった部分はそのままである。
着るエアコンではこの第二世代の「REON POCKET 2」は何が変わったのか?
内部の駆動回路が見直され、サーモモジュールにより大きな電力を送り込めるようにしたとの事で、冷却機能が大幅に強化された。その性能向上は2倍にもなり、暑い日でもすぐに冷たさを感じられる製品になったと言えよう。

ライセンス提供

前述したように、今の「REON POCKET」「REON POCKET 2」は、ネックバンドを利用すれば特に専用インナーウェアを必要としない。
しかし、このネックバンドが必ずしも全ての用途に最適か、となると流石にそうとは言えない。
そこでSonyはスポーツ系アパレルメーカーなど外部パートナーが「REON POCKET」のウェアやアクセサリーを開発・販売できるようにライセンス提供をはじめるとした。
要件としては、REON POCKET対応の衣類をデザインする場合に2つの基準が決められた。一つは「冷却機構を損なわないように本体の吸気・排気に配慮する」事。そしてもう一つは「本体を格納するポケット部分に黒、または黒に近い吸熱しやすい色を使わない」事である。
この2つの要件をクリアできていれば、開発した製品に「REON POCKET CERTIFIED」のロゴを付与して販売する事ができるという。
実際に、REON POCKETに対応する衣類を発表しているブランドもあり、デサント、エストネーション、エディフィスは対応ブランド商品を展開する準備に入っている。
最初に発売された専用インナーウェアは、それ単体で外に出るのには躊躇われるモノだったため、こうしたスポーツブランドの対応製品は、よりアグレッシブにREON POCKETを使っていく上では有望な選択肢になるのではないかと思う。

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