Appleの2009年第1四半期の売上げが、初めて100億ドルを超えた。
今、世間は大不況の世の中にあり、それでいてAppleだけが史上最高の売上げをマークするという、ちょっと信じられない結果と言える。
Sonyなどは2008年度の連結業績が2,600億円の営業損失だと公開しているわけで、そこから2009年第1四半期で持ち直したかというと、おそらく持ち直してはいない。持ち直していたならば、それはリストラによる結果としか言いようがない。
そしてあのIntelでさえも、1月21日に一部の古い製造施設を閉鎖するリストラ計画を発表した。この発表で5,000~6,000人くらい影響を受けそうであり、そうした事実から決して業績が良いとは言えないハズだ。
そう考えると、史上最高の売上げをこの時期にマークするという事が、如何に普通ではないかという事がよくわかる。
Appleはまさに時代に流されない企業と言えるかもしれない。
実のところ、私も今日、新宿の展示会に出展者として参加した。
新宿NSビルの地下1Fで行われているテクノメッセ in 東京は、毎年来場者数は多くないのだが、今年は輪をかけて人がいなかった。
いろいろな営業先で話を聞くと、外出許可がでないという言葉をよく聞く。
要するに、社員は社内でできる事をやれ、という事なのだろう。
そういう影響があってか、ほんとに来場者がおらず、展示会場内をうろついている人はスタッフばかりという光景であった。
世界はマズイ方向に進んでいる。
米国ではオバマ大統領が新たに就任し今後の期待をかけられているが、その期待に万全の体制で応えられたとしても、この景気がいきなり好転する事は考えにくい。
最低でも1年、最悪だと5年くらいはこの景気を覚悟しなければならない可能性がある。 米国のあるアナリストは、この不況から一番最初に脱するのは日本だと言っているらしいが、それでも3年はかかるだろうと予測している。
要するに、今から複数年にかけて今ぐらいのイヤな時代を乗り切らなければならないという事なのだろう。