今日、HONDAのインサイトが国内で発表となった。
正式には2月6日より発売となる。
インサイトはHONDAが低価格で提供するハイブリッドカーで、私の中では唯一プリウスを追撃できるハイブリッドカーだと思っている。
そのプリウスだが、新型と旧型は並行販売されるらしい。
つまり、価格的に新型プリウスはインサイトと勝負できないため、旧型プリウスの価格を下げ、インサイトにぶつけるという手段をトヨタが執るという事である。
インサイトの価格が低価格であるが故の対策と考えれば、トヨタらしい販売方法ではある。
そのインサイトだが、安いと言ってもフィットよりは価格が高いようだ。
インサイトの機能全部アリをモデル“LS”で構成すると車体価格が280万円を超えるため、同じくフィットの機能全部アリの“RS”と比較すると50万円弱ぐらい変わる。
燃費はというと、もちろんハイブリッドであるインサイトの方が良いのだが、価格分の差を燃料で埋めようと思った場合、この50万円の差はかなり微妙と言える。
ただ、唯一の救いはというと、バッテリー交換を想定しなくても良いという事である。
ハイブリッドカーはバッテリーを搭載せざるを得ない車であり、そのバッテリーの劣化は常に念頭に入れておかねばならない。年々バッテリーの性能は向上しているものの、この劣化からは逃れられないのが世の常…と思っていたら、今のバッテリーは定期的な交換を必要としないらしい。
特別なメンテも必要としないのだが、唯一やってはならないのは、長期間放置する事。長期放置すると過放電し、バッテリーの寿命が短くなることもあるらしく、月に1回30分以上の走行をして欲しいというのがメーカーのコメントである。
バッテリー交換不要で、圧倒的な燃費の差(対フィットの場合、圧倒的という程でもないが…)があれば、インサイトを選ばない理由はないと言える。
燃費のよいコンパクトカーが欲しいと思っている人は、インサイトは強力な選択肢になるだろう。
だが…
私的に非常に気になるのは、HONDAというメーカーのインサイトとフィットの位置づけである。
共にコンパクトカーであり、客層が明らかに被る。
インサイトはハイブリッドである事を前面に押し出すわけだが…フィットはやはり低価格という事を押し出すのだろうか?
今年の夏前に、ひょっとしたらフィットの特別仕様車が発売され、その棲み分けがハッキリするのかもしれない。