プロ用IPSパネル液晶までも…

 昨日、格安でIPSパネルの液晶モニタが発売という事を書いたが、格安になったのは何も一般用だけではないようで…NECのMultiSync LCD2490WUXi2という、プロ用IPS液晶ディスプレイもかなり値段を下げての発売らしい。
 価格は基本的にはオープンプライスだが、店頭予想価格は135,000円前後の見込みの様子。
 これの上位機種は25.5型で17万円とか18万円だったと思う。その値段でも安い方なのだが、それが24.1型となったとはいえ同機能で13万円半ばで買える時代になったのである。
 メーカーもいろんなところでコストダウンを図り、何とか販売拡大をしようという試みが行われているようだが、ユーザーがまず消費しないという所に今の不景気が連鎖してきているように思う。
 必要な品質レベルを格安で。
 多分そういう意図なんだろうと思う。よく日本製品は過剰品質・過剰機能だと言われるが、それを適性品質と適性機能で低コストという、言われれば当たり前の事が今行われている。
 ただ、何でも高品質・高機能が大好きな私からすると、私が欲しいと思うものは全てが高付加価値製品になってしまい、値段が高くなってしまう。
 高品質・高性能というのは、日本の技術の高さを象徴するものであり、私はそれはそれでいいのではないかと思うのだが…デフレスパイラルがどうもその考え方を異端化させてしまっている感じがする。
 今回のMultiSync LCD2490WUXi2がもし一年前に発売されていたとするならば、私は多分迷わず買っていただろう。
 数年後、このMultiSync LCD2490WUXi2くらいの性能が極々当たり前になっていて欲しいと思うが…技術革新が今のデフレスパイラルで止まってしまっていたならば、それもまた難しい話になってしまうのだろうか?

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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