Final Fantasy XIV(以下FF14と略)の情報が徐々に公開されてきた。
その美しい画面はFF11が公開された時の衝撃にも引けを取らない美しいものだが、ゲームは見た目が全てではない。
ゲーム、特にRPGはプレイヤーがその世界にどれだけ入り込めるかが決め手。FF11はその部分で完璧だったかというと、私は必ずしもそうではないと思っていた。
逆に、人気のモンスターハンターシリーズはどうか?
画面の美しさという部分においては、残念ながらFFシリーズほどではない。が、そのアクション性とゲーム性は認めざるを得ないモノを持っている。
モンスターハンター系は、そのキャラクターの生々しさがダメという人もいるが、ワールドワイドで見るとそうでもない。日本人好みのキャラクターにしてしまうと、どうしてもどこかに萌え要素が含まれる感じがあるが、モンスターハンターは決してソッチ方向には進まないキャラクターを貫いて一般作の王道を歩いている。
FFシリーズはモンスターハンター系でもなく、かといって萌え要素的でもなく、非常にマイルドなキャラクター作りをしている。ひょっとしたら、私が最も好むパターンがFFシリーズの画作りなのかもしれない。…FFというゲームはあまりやらないがw
今回発表された情報によると、FF14には生産職があるようだ。
クラフターと呼ばれる生産スキルを持つ職業群だが、オンラインRPGではこの生産職というのは極々普通のシステム。
Ultima Onlineなどは今から10年以上も前から実装しているシステムである。
モンスターや自然から素材を獲り(採り)、その素材であらゆるものを生産するという、人間がかつて、いや今でも行っている行動をゲーム内でも行うというシステムは、追求すれば追求するほど細かく作り込めるのだが、問題はその作り込みのどの部分に一線を引くかという事。
細かくしすぎれば細分化しすぎてプレイに支障を来すし、かといって大まかにしすぎれば面白みがなくなってしまう。
このさじ加減が難しい所でもあり、システムメーカーの見せ所でもあるわけだが、FF14ではこの部分をどう仕上げてくるのか、今からちょっと気になるところである。
ただ、FF14の生産職で面白いなと思ったのは、同じカテゴリのクラフターの中にも複数の流派があるらしいという事。これは今までにない試み(私は他でこういうのをやっているという話を聞いたことがない)。この流派というものは、何も生産職に留めておく必要はないと思う。戦闘職でもそうした流派のような分類があっても面白いのではないかと思う。
FF14は2010年にサービス開始を予定しているが、そのプラットフォームはPS3とWindowsとなっている。
PS3の一つの話題作と言われているが、PS3のグラフィック能力が最低ラインと思われるだけに、そのグラフィックのすさまじさが今から楽しみでもある。
WindowsではPS3よりもグラフィック性能が低い個体もあるだろうが、おそらくFFシリーズはPS3以下の性能を考慮しないと思われる(したとしても、動作するという程度だろう)。
となると、Windowsマシン環境ではPS3を超えるDirectX 11を使ったグラフィックが考えられる。これ以上どう綺麗にするというのか気になるぐらいのものになるだろうと思うと、それはそれで見てみたい。
何はともあれ、2010年に一つの話題となる作品であろうとは思う。
システム的に複雑になりすぎず、それでいて絶妙な広がりを持ったゲームになる事を期待したい。
FF14 公式サイト
http://jp.finalfantasyxiv.com/