先日ルーターの買い替えを検討としていたが、結局NEC Aterm WR8700Nのイーサネットコンバータセット“PA-WR8700N-HP/NE”を購入した。
さすがにIEEE802.11n対応製品が続々登場している中で、未だ2.4GHz帯のみ対応のMN8300Wを使い続けるのもどうかなと思ったのと、テレビやBlu-rayレコーダをネットにつないでみたいという欲求が購入を促した。
Amazon.co.jpで、最安値ではなかったもののかなり安く売りだされていたため、先日ポチッとな、と購入、それが昨日届いた。
昨日は親機を設定し、本日は無線LANコンバータ(以下子機)を設定したのだが、今時のルーターというのは私がMN8300Wを使っていたときとえらい違いで…随分とかんたんな設定ができるようになっていて驚いた。
らくらくネットスタートとかいう機能で親機の設定も簡単にできるようで、UPnPとかで家庭内ネットワーク内にあるPCを特定できる今となっては、そういう簡単な設定で事足りる時代になったんだという事を痛感した。
が、実は私はらくらくネットスタートの機能は一切使わなかった。
…というか、らくらくと言っている割に、楽じゃないと思ったし(爆)
自分で事細かく設定できる方が楽だと思ってしまうのだから仕方がない。
で、このNEC Aterm WR8700Nの利点や性能については各所のサイトに任せるとして、私が感じた事をいくつか書いておく。
まず最初に。
外装がとにかくチャチ(爆)
というか、これはMN8300Wがあまりにも立派な佇まいだったという事かもしれない。
その前に使っていたルーター、YAMAHAのRT57iもそうだが、とにかく質感が異様なまでに高いモデルばかり使っていたせいか、とにかくチャチに見えて仕方がない。
しかも重量も軽いため、LANケーブルにすら引っ張られる始末。
こんなのMN8300Wの時には考えられない話だった。
しかも無線LANコンバータのAtermWL300NE-AGは小さいからもっと軽く、スタンドに固定用のゴム足(ジェルみたいな貼りつくタイプ)まで付いている。
…まぁ、コストダウンの為にこういう仕様にしなければならなかったのだろうが、とにかくMN8300Wの方が質感は高いといえる。
次にSSIDが2.4GHz帯と5.0GHz帯でそれぞれ2つあるのはかなり便利だという事。
とりあえず2.4GHz帯でこれは大きな意味を持つ。
WEPによる暗号化は、既に意味がないと言われているが、NDSだけはWEPの選択肢ぐらいしか存在しないため、共存させようとするとそれが大きな被害に繋がり兼ねない。
もちろん、これはNDSだけを切り離して使用可能になるという意味で、セキュリティ上かなり安心できる仕様になったと言える。
それと、これは便利と感じる人とそうでない人にわかれると思うのだが、このAterm WR8700Nは設定するのに特別なユーティリティソフトを一切使用しない。
一応、設定できるツール類はCD-ROMで付いてくるが、それらを使わなくても基本的にはブラウザだけで問題なくセットアップできる。特別なツールがないというのは、何か設定を変えようとかいう時にブラウザが使用できるPCであればどんなPCであっても設定ができるという事である。設定ユーティリティを多用する事が多いB社製ルーターだとこうはいかない。
最後にルーターとコンバータの接続状況を書いておく。
AtermWL300NE-AGの設定画面では接続状況としてどれぐらいの速度でルーターと無線通信しているかというのを表示してくれる。
その値が214Mbpsとなっていた。
理論値300Mbpsであるから、幾分減衰している事が分かるが、十二分な速度が出ているといえる。
ちなみに2階に親機を設置し、子機は1階のテレビ裏に設置した。
直線距離にしてみれはそんなに離れてはいないのだが、障害物はかなりあるといえる。
何度か計測しなおせばもっと良い値が出るかもしれないが、そんな事をしなくても十分な結果と言えよう。
コンバータであるAtermWL300NE-AGはあくまでも有線LANを無線化するためのものだから、それが必要ないという人はAterm WR8700N単体でも良いだろう。価格的には1万円を下回っていると思われる。
確かに他ルーターはもっと安い価格かもしれないが、ルーターは頻繁に買い換えるものではないため、ちょっと高級機を買っておくといろんな部分で便利に使える。
そういう意味でもAterm WR8700Nシリーズはお薦めできる逸品と思う。