アルプスの少女ハイジのブランコ

 バンダイビジュアルが、テレビアニメ“アルプスの少女ハイジ”のリマスターDVD-BOXを、11月26日に発売する。
 価格は18,900円で、片面2層ディスク9枚に全52話を収録している。音声はドルビーデジタルモノラル収録となっている。
 収録されている映像はオリジナル35mmフィルムから新たにテレシネを行なっているそうで、テレシネ作業には演出の高畑勲氏も立会い、高畑勲お墨付きの映像に仕上がっているという。

 この画像の左半分が既存発売のDVDに収録された映像で、右半分が今回のリマスター版である。たしかに左より右の方がより自然な色見になっているのは間違いない。
 上半分は一見すると左の方が鮮やかにみえるが、この鮮やかさは逆に不自然だ。
 下半分は左より右の方が色味そのものが鮮やかで自然に見える。最近のデジタル処理がより進化している事が伺い知れる。


 このアルプスの少女ハイジのリマスター版DVD-BOXの話を聞いて、ふと思い出した事がある。
 ハイジのオープニングで、ハイジが乗っているブランコの事である。
 オープニングでアルプス連峰を背景にハイジがブランコに乗っているのだが、このブランコ、一体どこから吊り下げられているのだろう? と、かなり昔から不思議に思っていた。
 ブランコが動いている状況を見ていると、足元の遥か下に教会の尖塔が見えてくる。その高さたるや、普通じゃありえない状況だ。
 そもそも、そんな所に備え付けられたブランコに、ハイジはどうやって乗ったのか?
 もう考えれば考えるほど不思議で仕方がない。
 と、ずーっと不思議に思っていたのだが、今回のリマスター版の話でその事を思い出し、ネットで同じ事を不思議に思っている人がいないか調べてみたら、私よりスゴイ事に気がついた人がいたようである。
 その記事によると、あのブランコのロープの長さは36mもある事が発覚!
 但し、これはロープの重さを考慮しないときの振り子運動の計算から出た数値なのだそうだが、さすがに30m超となるとロープの重さを無視する事はできないため、それを考慮に入れると27mとなるらしい。いや、27mでも長いから(爆)
 で、この27mのブランコでハイジはアルプス連峰のただ中にいる訳だが、問題はそのブランコの速度である。
 ブランコが最も高く上がった地点で垂直方向からの角度は70度もあり、これにロープの長さ27mを考慮すると、最上点から最下点までの落差が、なんと18m!(爆)
 そして計算上ではその時の最大速度が時速68kmに匹敵するというのである!(核爆)
 恐ろしすぎるwww
 まぁ、これら詳しい内容はココに記載されている。
 この内容は2chコピペ保存道場にも載っている。
 もうおもしろすぎである。
 恐るべき10歳の少女ハイジ。
 キミは一体どこで体を鍛えたらそうなるんだ? と本気でツッコミを入れたくなる話である。
 さて、その話とは無関係だが、かのジブリの巨匠が制作に参加したアルプスの少女ハイジDVD-BOXは日本の古きよきアニメと呼べる超大作。
 価格的にかなりコストパフォーマンスは高い逸作であるから、気になる人はどうぞ。
アルプスの少女ハイジ リマスターDVD-BOX製品情報

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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2 Responses

  1. ruser より:

    アノ脅威のブランコについては、数年前に話題になった空想科学読本で検証されてましたで~。
    そこからの引用なんかな?
    ほとんど覚えて無いけど、数学的に、真面目に、バカな事ばかり検証してたっけ。
    それはさておき、作品の古さを考えると適当かもしれないけど、52話でこの値段とは安いなぁ。

  2. 武上 より:

    あらゆるものを科学する。
    私的に結構ロマンのある話だと思っていたりする。
    なので、前田建設ファンタジー営業部の話も好きだしw
    前田建設ファンタジー営業部
    http://www.maeda.co.jp/fantasy/
    ハイジのDXDに限らず、これを発端にハウス名作劇場が次々とリマスター版で出てくると…それなりの需要を生み出すような基がするのだが…。

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