とても…とても不思議な事件としか言いようがない。
というか、私も充電中に通話した事もある。だが…どこをどうするとこうなったのか?
詳細は未だ不明。分かっている事は、充電したまま電話をかけた際、倒れてそのまま死亡したという事だけである。
死亡したのは、南方航空でキャビンアテンダントをつとめる馬愛倫(マ・アイリン)さんという女性で、7月11日夜に充電中のiPhone5で通話した際にその事件は起きた。
前述した通り、充電中に通話して、倒れてそのまま死亡したようだが、首の所に通電した痕跡があった為、感電死と鑑定された。
事が中国で起きたため、iPhone5のコピー品か? という疑いも出てくるかもしれないが、実際に使用されていたのは2012年12月に購入された正規品。正規品となると、充電中に通話するというユーザーも多いだろうから、日本にも同じ事故に遭う可能性となる人が多数存在する事になる。
ただ、詳しい調査はこれから行われるワケで、その調査の結果ではiPhone5が原因とは言えないかもしれない。
それは充電に使用していた製品がApple公認のものでない可能性があるからだ。
今回の件で、Apple CHINAは徹底調査を行うとともに、全力で関係機関への協力を行う事を表明していて、中国消費者権益会も「CCC認証(中国政府が安全基準を満たしているか審査・認定する制度)を得ていない充電器には大きな潜在的リスクがある」として使用しないように呼びかけている。
つまり、コピー品や乱造品が数多く出回る中国市場において、安全性を確保できていない製品が多数出回っていて、それらを使用する事で正規品の安全性を脅かす可能性がある、という事である。
日本ではあまり考えられない事ではあるが、その日本にも安い中国製の充電器やそれに関係するものが出回っているわけで、やはり同じように国内でも今回と同じような事件の可能性がゼロとは言えないワケである。
iPhone5からは、充電に使用されるコネクタが“Lightningコネクタ”に変更されているため、従来よりもずっと汎用品が少なくなっているという事実がある。だが、それでもAppleの正規認定を受けていないLightningケーブルも存在しているわけで、そういうケーブルを使用している人は、ある一定のリスクは常について回るという事を自覚した方がいいかもしれない。
どちらにしても、一つ確実に言える事は、充電中に操作しない方が良い、という事かもしれない。
ただ…やっぱりどう考えても充電中とはいえ、USB充電だったなら流れている電流、電圧など考えても感電死する事は考えにくい。
まずは詳しい調査結果が出るのを待とう。それまでは、今我々が出来る事といえば安全性の担保のない製品を使わないという事だろう。