日本では10月17日夜に発売となるWindows8.1だが、いろいろな所でWindows8からの変化を説明している。
その内容を読み取っていくと、面白い事が見えてくる。
果たして、Windows8にはMetro UI(正式名称はModern UIと言うらしいがしっくりこない…)が必要だったのか? と思えてならない。
というのは、今回の8.1での改善ポイントとして、スタートボタンの追加、起動後デスクトップUIを表示する、ストアアプリでのマルチタスキング、InternetExplorer 11の強化がある。
この4つのウチの2つは、Metro UIの否定のような改善である。
まぁ、実際にはMetro UIを否定しているのではなく、単に選択肢が増えたという事ではあるのだが、如何にスタートボタンの要望が多かったか、またMetro UIを使わないからいつものデスクトップ表示にしてくれという要望が多かったかという事が窺い知れる。
個人的に思うのは、WindowsはそのデザインやUIはWindows7の延長上で良かったように思えてならない。
フラットデザインにしても、Mac OSやAndroidをリスペクト(要するにパ○リ)しただけだろうし、昨今のグラフィックパワーを考えればリッチデザインで問題はなかったように思う。もしどうしてもWindows7のイメージから大きく変えたいと考えるなら、リッチデザインの方向性のまま別路線を採る事もできたハズだ。
昔から、WindowsというOSはMac OSの後ろを追いかけているイメージがあるが、それはこうしたデザインの面においても同じように思えてならないし、またMetro UIを採用したのもAndroidの後塵を拝しているように思えてならない。
折角、世界最大の普及OSになっているのに、自分達の最大のメリットを自ら捨て、何か別の存在を追い続けるという、威厳も何もあったものではない動きをしているようにしか見えないのは、私だけだろうか?
こういう事を考えていくと、Mac OSにはブレがない(もしくは少ない)と思えてくる。
デザインの方向性もそうだし、搭載する機能についても割り切る所はスッパリと割り切ってくる。Macの最大の失策は(私が思うに)2つあり、一つはMac OSを外部にライセンスすべきだった事と、PowerPCという方向性でハードウェアでブレてしまった事ぐらいだろう(ま、それが大きな問題だったわけだが)。
もし、AppleがMac OSを外部にライセンスしていたとしたら、多分その後のWindowsは姿を消していたかも知れない。何しろ、Mac OSの外部ライセンスを望んでいた人の中にはビル・ゲイツ氏もいて、Windowsの開発の凍結すら考えていた節があると言われている。
話が逸れたが、Windows8.1の登場によって、混乱したWindows8からほんの僅かだが混乱が収拾する方向に向かうだろう。ただ、スタートボタンとデスクトップUIへの優先表示で、それらの全てが収拾するとは言えないかも知れないが、見た目は大事である。
まずは8.1が発売され、その使い勝手がどう変化したかを見て、乗り換えを考えるのが良いだろう。
私は今、128GBのSSDを使っているが、これを256GBくらいにしたいと考えた時、その乗り換え時期に来るのかな? と思っている。
それがいつになるのかはまだ分からないが、案外そう遠い話ではないかもしれない。
いや…その前にモビリティの見直しがくるか?
2013/10/14 • no comments