情報が一日遅れなのは、昨日の記事の方が私には優先順位が高かったため。
もちろんこの話だってホントは同日にすべきだったと思ったが、とりあえず一日遅れで書く事にする。
4代目は有機的デザイン?
まずは…ようやく新型ロードスターの発表である。
ここ数年、出る出ると言われ続け、随分長く引っ張ったような気がするが、ようやくの登場である。
まず、このフロントデザインだが…個人的には今一つな感じがしてならない。これは好みの問題であって、このデザインが最高という人もいるハズで、私としてはどことなく『アメリカン」な感じがしつつも「ヨーロピアン」な感じというデザインで、カッチリハマるデザインに感じられないのである。
ただ、2代目や3代目のデザインよりは好きかな? という気もしている。
初代が秀逸過ぎた、という事かもしれない。
このリアのデザインは私好みである。こちらはアメリカンな印象を何故か受けない。ヨーロピアンな要素に見えるが…もちろんそれは私が受けた感覚だけの話。
ツイン出しのエキゾーストパイプも存在感が感じられるし、ロードスターのロゴに対してのSKYACTIVEのロゴマークの配し方といい、実に良い感じ。
全体的に複雑な曲線の組み合わせにしているのは、時代の流れの結果だと思うが、これが工業製品として量産されるという事自体が実にスゴイ事である。
スペックは謎だらけ?
今回のお披露目はまさしくデザインだけのお披露目だったように思う。
詳細なスペックは2015年に持ち越され、現時点では開発目標としていくつかの項目が公開されたのみである。
その中で注目なのが「SKYCATIV-G 直噴ガソリンエンジン」と「SKYACTIV-MT 6速マニュアルトランスミッション」である。
SKYACTIVEの仕組みを導入する事は以前から言われていたことだからそんなに驚く事はないのだが、具体的に排気量がどれだけになるのかが分からない。
噂ではデミオに搭載した1.3LのSKYACTIVEではないか? という話もあるが、ひょっとしたら小気味よいパワーを稼ぐために1.5Lクラスのエンジンが用意される可能性もあるのかもしれない。
また、マニュアルトランスミッションが用意されるのは実に喜ばしい事である。
ここ最近の車全般に言えることは、トランスミッションが全てオート化されつつあるという事であり、それはそれで人馬一体を吉とするロードスターと反する流れである。
ロードスターは操縦者に対して車を操る楽しさを感じられる車をコンセプトにしている。マニュアルトランスミッションはまさしくその「操る楽しさ」を具現化する筆頭であり、これがなくなるとロードスターたり得ないとさえ私は思っている。
しかも今回は6速という設定である。期待せずにはいられない。
一番の問題と誤解しそうな事
現在開発目標として掲げている数値に一つ気になるものがある。
全長×全幅×全高(mm) : 3,915×1,730×1,235
この全幅は明らかに1,700mm以下という5ナンバー枠を超えるサイズである。つまり、新型ロードスターは5ナンバーではない可能性が高い。
現行の3代目ロードスターも3ナンバー枠ではあるが、初代や2代目は5ナンバー枠の車だった。
これを「重大な問題だ!」と考える人は、私と同じ世代かさらに上の世代の人間かもしれない。
昔は、3ナンバーはとにかく維持費が高い、というイメージがあり、5ナンバーの方が維持費が安くてランニングコストが良い、というイメージが先行していたのである。
しかし、3ナンバーである事のデメリットと5ナンバーである事のメリットは…実は昔ほど考える必要がない…というのが最近分かってきた(というか単に知らなかっただけかもしれない)。
実際は車の税金等の維持費は重量と排気量によって変わってくるため、新規登録時の自動車税に多少の違いがあったとしても、維持費そのものはあまり3ナンバーと5ナンバーで違いがないのである。
昔は3ナンバーの車はとにかく重かったため、自然と維持費が高騰していたのかもしれない。最近は3ナンバーでも相当な軽量化が行われているため、場合によっては5ナンバーよりも税金等が安いケースもあるようだ。
まして2人乗りのスポーツ、ロードスターであるなら、維持費はそうとう安くなるだろう。
未だに3ナンバー=維持費高い、と考えている人は、一度自分で調べて見るのもよいだろう。
その後に続け
こうなると、気になるのはHONDAが発売するとしている新型ビート…いやS660であろう。
ダイハツのコペンはすでに展開済みであり、今またロードスターが発表された。
トヨタはスープラを新たに発表するような話も出ているし、HONDAとしてもここらへんで何かアクションが欲しい所である。
FFのコペン、FRのロードスターと来れば、やはりMRのS660と続きたいものである。
コンセプトモデルは既に発表されているが、もっと現実的な話としてそろそろ情報が欲しいところ。
HONDAさん、お願いしますよ…。