DELLから世界初の5K対応液晶モニターが発売される。
いきなり20万円切り
DELLから27型ワイド液晶の5Kモニター「UP2715K」が12月12日に発売される。
価格はイキナリ20万円を切って199,980円になる。
解像度的には5,120×2,880ドット、リフレッシュレートが60Hzになるわけだが、流石にこの解像度ともなるとDisplayportケーブル1本では信号のやり取りができないため、2本のケーブルで接続する事になる。また最大表示色数が10億7,400万色、中間色応答速度が8ms、輝度が300cd/平方m、最大コントラスト比が200万:1、とほぼ4Kモニターで採用されているスペックを踏襲する。
画素密度は218dpiになるため、
液晶パネルはIPS方式、Adobe RGBカバー率99%、sRGBカバー率100%の色域をカバーし、出荷前に色補正が行われる。
DELLはハイエンド液晶モニター製品に「プレミアムパネル保証」というものを設定しているが、本製品もこの保証の対象となる。これだけの高解像度パネルであっても、妥協は一切しない、というスタイルだ。
5K解像度ともなると、その表示情報量はフルHDの7倍になるため、デスクトップで使用する上での作業効率は格段に上がる事が予想されるが、問題はそのパネルの大きさにある。かつてはデスクトップ上で一人が作業するのに最適なモニターサイズは15型まで、と言われていたが、流石に現代人は24型や27型でも対応はそんなに難しくはないだろう。
問題は対応ビデオカード
5K解像度となると、前述したようにDisplayportケーブルが2本必要になる。
この出力に対応したビデオカードでないと、その持てるスペックを利用出来ない。
今の所対応しているビデオカードは、NVIDIAのQuadro K2000/K2200/K2000D/K4000/K4200/K5000/K5200/K6000シリーズであり、なおかつQuadro R344.11以降のドライバでのみ動作認証が取れている、という状態だ。
つまり、プロ仕様の用途でのみ使われる事が見込まれていると言える。ちなみにDisplayportケーブル1本での接続だと4Kまでしか表示できない仕様になっている。
世界初の5K対応液晶モニターとしてDELLは発表しているが、知っての通り、世界で最初に5Kモニター対応したのはiMacである。
iMacは本体と一体化しているため、単純に液晶モニターという製品で言えばたしかに世界初の製品にはなるが、インパクトという意味ではiMacの後塵を拝しているだけにちょっと薄いイメージがある。
価格についてはイキナリの20万円切りであるため、それなりのインパクトもあり、他社が追従できないような設定でもあるため、今すぐ5Kモニターが欲しいという人には、もう他に選択肢はないだろう。