昔から小型にできるバイクというのは存在していたが…。
車載電動バイク
今よりずっと前にも、小型で車に積んで移動できるバイクという存在がなかったわけではない。
モトコンポ、ポッケ、モンキー等々、探せばまだあるであろうそうした小型バイクは、レジャー用として昔から考案され、実際に存在していた。
特にモンキーは4miniと呼ばれる改造愛好家たちのマストアイテムとして未だに君臨しているベストセラーであり、こうした4miniは50ccという原付自転車という区分のバイクとして根付いていた。
そしてその仲間…になるであろう新製品がまた登場する。
しかし、今回は50ccというエンジンが動力ではなく、定格出力0.24kWという電気モーターを搭載した原付自転車である。ライフスタイル家電・家具ブランドであるUPQ(アップ・キュー)から登場したこの電動バイク“UPQ BIKE me01”は、折りたたみ式で重量はわずか18kgしかない。
リチウムイオンバッテリーを搭載していて、約3.5時間の充電で満充電、その状態で25km/hかつ乗員55kgという条件で航続距離35kmというスペックを持つ。
まぁ…安全圏を考えると大体通常使用で20km圏内を移動する乗り物…と考えれば良いかも知れない。
前後輪ともに機械式ディスクブレーキが搭載され、乗員の重量として最大荷重120kgとしている。
登録上は原動機付き自転車であるため、当然免許が必要だし、走行時はヘルメットの着用が必要になる。
ポイントはその価格
電動バイクという事で、その構造がとても簡単という事もあるのか、このUPQ BIKE me01の最大のポイントはその価格にあると私は見ている。
12万7,000円(税別)という価格は、同サイズの他原付バイクと比較して圧倒的に安い。
普通の原付スクーターだと、新車で大体15~16万円ほどの価格になるが、UPQ BIKE me01は新車価格で12万7,000円を設定してきている。
もちろん、普通の原付スクーターはもっと航続距離は長いだろうし、速度も30km/h以上出るだろう(法定速度は30km/hが最高だが…)。だが、UPQ BIKE me01は一回の充電による電力コストが僅か9円という魅力があり、近隣を走るだけの用途であれば、案外UPQ BIKE me01のスペックで十分という人がいても不思議ではない。
用途によるかもしれないが、UPQ BIKE me01は確実にこれで十分と思う人がいる…と私は見ている。
となると、やはり低価格の強さは活きてくるのではないかと。
ただ、このUPQ BIKE me01は実際に乗るとそのステップの位置から若干バックステップ気味の乗り味になり、普通のスクーターと全く異なる。
またタイヤが相当に小径である事から、結構クイックなハンドリングになるだろう事は容易に想像出来る。まぁ…スクーターそのものもハンドリングはクイックなので、そのアタリはあまり気にならないかも知れないが、バックステップ気味のスタイルだけはスクーターとは明らかに異なる感覚になる。
そこさえ許容できれば、実に現実的かつ良く出来た電動バイクだと思う。
今夏発売という事らしいので、気になる人は今からチェックしておくのが良いだろう。
UPQ BIKE me01
http://upq.me/jp/upq_bike/me01/