今度のPS4システムアップデートで実装されるらしい。
PCでリモートプレイ
以前、サードパーティ…というか、個人でPS4をPC上でリモートプレイできるアプリケーションを開発して販売する、といった話があった。
その話がネット上を駆け巡った直後、SCEの本家から公式でPCリモートを可能にするアップデートをいつか行う予定がある、という話が出た。
どうみても、そのサードパーティ製アプリケーション潰しとしか思えない情報操作ではあったが、公式でそう公言した以上、SCE側もPCリモートプレイを可能にするアップデートをいつか行う必要があったわけだが、遂にその話が現実のものとなる。
PS4のシステムソフトウェアver3.5で、この機能が追加されるのだが、なんとver3.5のアップデートが4月6日に行われるらしい…って、明日じゃないか(爆)従来はPS VITA、PS VITA TV、Xperiaでのみ可能だった事だが、これでPCという非常に汎用性の高いデバイスが追加される事になる。
こうなると…ゲーム配信などを行っている人からすると、場合によってはPS4から直接配信ではなく、PC経由で配信する、なんて人も出てくるかもしれない。
何せ、PCからの配信だと、自由度が随分と高いワケで、フレームレートの遅延さえなければ自由度優先という人もいても不思議ではないからだ。
60fpsも可能?
PCによるリモートプレイをするためには一連の手順が必要になる。
同じローカルエリアネットワーク内にPS4とPCを接続し、PCにインストールしたPCリモートプレイアプリケーションを使って、リモート接続用のソフトウェアとPS4の機器登録を行なう。手順はたったこれだけ。これでリモートプレイの準備は完了となる。
さらに、PC用に準備されるPCリモートアプリケーションでは、結構いろいろな設定ができるようである。
一応、ローカルエリアネットワークの状況にもよるのだが、通信環境に合わせてリモートプレイ側(つまりPC側)の画面の解像度とフレームレート(秒間あたりのコマ数)を設定することもできる。画面解像度は360p、540p、720pから選択可能で、フレームレートは30fpsと60fpsを選択できるらしい。
1080pこそ実現できていないが、720pで60fpsもあれば、配信で使用するには十二分な環境である。
画面はこれで良いとして、問題はコントローラーであるが、PS4コントローラーをUSBケーブルでの物理的接続でクリアするらしい。
もともとPCに接続して利用可能といわれているPS4コントローラーだから、おそらくPCリモートアプリケーションでそのコントローラーのプロトコルを橋渡ししてPS4コントローラーの大部分の機能をPC上で実現させるのではないかと考えられる。
…だったらさ、SCEもまどろっこしい事しないでPS4コントローラーのWindowsデバイスドライバを公開してくれればいいのに…と私などは思うのだが。
この勢いでPS3を…
このリモートプレイだが、リモートされる側の機器に関しては実の所あまり大きな負荷はかかっていないと考えられる。
出力先を画面ではなく通信プロトコルにしてしまえば良いだけであり、しかもそのデータは何も1080pである必要がない。
となると、PS4だけでなくPS3もPCによるリモートプレイは可能なのではないだろうか?
問題はコントローラーの件があるだけだが、もしPC上でDualShock3を認識させてやる必要があるのであれば、その為のハックプログラムをリモートプログラムに組み込めば良いだけである。
まぁ…その他、技術的にどんな事をしているのかは解らないが、もともとPS VITAにはPS3のリモートプレイが用意されているため、PCによるリモートも可能と言えるだろう。
どちらかというと、PS3用の方が強く望まれているように思うのだが…。
どちらにしても、公式がPCアプリケーション上での接続を可能にし、有線とは言えDualShock4をPC上で完全操作可能にした意味は大きい。
私自身、実際に使うかどうかは解らないが、順調にPS4のシステムソフトウェアは成長していると言えるだろう。