本来なら新型機のハズなんだが。
中間機がちょっとだけ高機能
PS4 Proが発売された。
この機種は以前にもちょっと触れたが、基本的にはPS4と出来る事は同じだが、その表現力が強化されたモデルになっている。
フルHDなら約200万ピクセルの出力になるところ、4Kに対応した事で約800万ピクセルの表示と4倍のGPU能力を持ち、さらにHDR対応という事でCPU、GPU共に強化された新コアが搭載されている。
そのほかの強化点はひたすら電源強化といったところで、言葉は良くないがそれ以上でもそれ以下でもない。
従来のソフトウェアもパッチを当てることでその表現が強化される事にはなっているが、パッチを当てなければ従来のPS4の表現と何ら変わらない。
もしこのPS4 Proを2Kモニタに繋いだ場合は、単純に内部処理が4Kで処理され、アウトプットとして2K、つまりフルHDとして出力される事になるが、内部処理の高度化によって最終出力される映像は従来のPS4よりは綺麗と言われている。
HDRに関して言えば従来のPS4でもシステムソフトウェアのアップデートで対応できているのだが、基本的にPS4側はこうしたビジュアルの強化といった所に新型機の改良点を集中してきているというのが現状である。
一方、11月24日にMicrosoftからXbox One Sの発売が発表された。こちらはXbox Oneの後継機、とは言われているが、事実上の廉価機である。
PS4 Proと異なるのは上位機種という位置付けではなく、廉価機なので基本的に中身は同じという所が違う。もっとも部分的には異なっていて、内蔵HDDの容量が1TBに鳴っていたりするが、最大の違いはUHD BD対応の光学ドライブを搭載しているという事である。
PS4 Proに本来搭載していて欲しかったハズのUHD BDがXbox One Sに搭載されるという、何とも皮肉な内容だが、全世界でPS4にシェアを奪われているXbox陣営からすると、少しでも優位点を持たせようという事の表れなのかも知れない。
ただ、Xbox Oneは何もXbox One Sだけを発売して終わるという事は言っていない。スペックの全容はわからないものの、PS4 Proのような上位機種の発売を検討していると言われている。
Sony側はPS4 Proの次は次世代機と言っているので、Microsoft側とSony側とでは、今後機種投入の時期が大きくズレていくのかもしれない。
PS4 Pro
私としては環境として4Kモニタを持っているワケでもないし、HDR対応のモニタでもないため、現状としてはPS4 Proの恩恵はほぼないと言える。
個人的にはこのHDRという表現をもっと知る必要があり、何が対応していて何が未対応なのかがわかれば、乗り換えていくこともできるかもしれない。
というのは、私はPCモニタをそのままPS4の出力デバイスとしているため、一般的な家庭用TVのような規格に収まっていないところがある。たしか私が使用しているPCモニタはsRGBよりも広い色域を持っていたと思う。しかし、PS4 Proが言っている、HDRはそうした広色域への対応というだけでなく、何かしら決まった規格の上で語られているようであれば、その規格に準じた機能を持っていないと対応できるとは言えない。
そうした確認の上で、もし何かしら対応できる事があるのなら、PS4 Proは検討の余地はあるかもしれないが…。
今の所、私はPS4 Proの購入予定はないのだが、どうしてもPS4 Proでなければならないというようなソフトウェアに出会ったなら、その時は購入に踏み切るだろう。しかしSony側は体験はPS4もPS4 Proも変わらないとしている以上、最終的に私のPS4 Pro購入はあり得ないかも知れない。
今後発売されるソフトに依存する事になるとは思うが、今は静かにその流れを見ていきたいと思う。