といってもリマスター版だけど…。
帰ってきたANUBIS
東京ゲームショウ2017が幕張メッセで開幕した。
昨年はPlayStation VRの発売直前で「VR元年」と言わんばかりのVR一色といった感じのゲームショウだったが、その後VRは思ったほど広がりを見せていない感じがする。
今年はそれにテコ入れをするが如く、VR対応ソフトもビッグタイトル中心に出展されるようで、VRを盛り上げていこうという雰囲気はまだまだ強いようではある。
注目作と言われているのは、カプコンの「モンスターハンター:ワールド」という事らしいが、個人的にはコナミの「ANUBIS ZONE OF THE ENDERS」のVR版である「ANUBIS ZONE OF THE ENDERS: M∀RS」が一番の注目タイトルである。
あの、独特のSF世界をVRで再現するとどうなるのか?
非常に気になる…が、既にデビュートレーラーが公開されている。
公式サイト
https://www.konami.com/games/zoe_mars/
監督不在だが…
ANUBIS ZONE OF THE ENDERSは、今はコナミ不在となった小島監督の作品でもある。
特にプロモーションビデオでは、その公開当時に「中身見せすぎだろ」とツッコミたくなるぐらいの内容でインパクトのあるものだったが、実際、その演出は未だに私の中では随一のものであり、なかなか本作のプロモーションビデオを超える作品に出会えてはいない。
今回、リマスター版とは言え、久々の新作登場となるわけだが、既に小島監督はコナミには不在であり、監督不在のまま制作される事になるが、果たしてリマスターは上手くいくのだろうか?
できるなら、オリジナルの良さを潰してしまわない事を祈りたいところだが、そもそもVRは見せ方も異なっているのだから、オリジナルとは違う要素をその作品に埋め込まねばならない。
その状況でありながら、監督不在というのは、些か不安ではある。
実際、前述のデビュートレーラーを見ればわかるが、小島監督の見せ方に似せているものの、私的には伝わってくるモノが全く異なっていて、演出にキレがまったく感じられない。
デビュートレーラーだから…ともし考えているのなら、それこそ間違いである。
出落ちで済まされる問題ではないし、ANUBIS ZONE OF THE ENDERSと言えばコレというものを見せないと、小島監督を信奉しているファンを納得させる事はできないだろう。
正直、私としてはものすごく不安ではあるものの、VRでANUBIS ZONE OF THE ENDERSの世界が展開するという事そのものは喜ばしいものだと思っている。
PlayStation VRの価格を下げてきた事で、今後よりVRに力を入れていく姿勢を見せているが、VR以外にもビッグタイトルが控えているPS4は、まだしばらくコンテンツに困るような状況にはならないと思う。
個人的に気になっているのは「THE IDOLM@STER STELLA STAGE」、そしてフルアニメーションADVとなった「STEINS;GATE ELITE」といった所か。
昔ほどガッツリ遊べる状況ではないが、今後注視していく事になるだろう。