振り込め詐欺以降、電話による自由会話はなくなった…。
知り合いしか受け付けない
オンキヨー&パイオニアマーケティングから、登録した相手からの着信しか受け付けない“知り合い専用電話”「デジタルコードレス留守番電話機TF-SA75S(W)LTD」が11月下旬にパイオニアプラン土より発売される。オープンプライスだが、市場想定価格は20,000円前後と言われている。この電話は、その説明通り、振り込め詐欺や勧誘販売などの迷惑電話をシャットアウトする為、電話番号を登録した相手からの通信しか着信しない機能“限定着信機能”を搭載している。
もし、登録していない電話番号から着信がくると「申し訳ありませんが、こちらの都合により電話をおつなぎする事ができません」というメッセージが流れ、自動的に電話を切る。
つまり、登録されていなければそもそも受ける事ができないため、不要な着信をシャットアウトする事ができ、安心して係ってきた電話を取ることができるようになるというシロモノである。
また、他にもワンタッチボタンで親機の通話中の相手の声が大きく聞き取りやすくなる機能「はっきり大音量」という機能も搭載しており、本機がお年寄りをターゲットにした製品である事が明確にわかる。
基本機能として、最大120分録音できる留守電録音機能を持ち、また呼び出し音も9種類から選べ、最大で子機は8台まで増設できる。また停電時には特別な機能は使えないが通話だけは出来るようになっている。
こうした「迷惑電話防止機能」を搭載した電話というものは、他メーカーから発売されていたものの、主としてパイオニア製品がほとんどで、本製品も実はその前身となる期首が発売されていたが、完全に「限定着信機能」としたのが本製品になる。
ウチにも欲しい
我が家では、基本固定電話をほとんど取らないという文化が成立してしまっている。
ウチの母親が振り込め詐欺を警戒しての事なのだが、ナンバーディスプレイ機能を使って知っている人から係ってきた時だけ電話に出る、という事をしている。
だが、時々ファックスだけの電話がかかってきたり、勧誘電話がかかってきたりすると、規定回数コールする事で留守番電話機能が立ち上がってしまい、結局不要な録音データを保存してしまい、いちいちそのデータを消去しなければならないという手間が発生する。
これがまた面倒な作業で、今はチマチマと消去するのが常日頃からの作業になってしまっている。
もし、本機のような電話であるなら、そういった無駄な事はしなくても良くなるため、実に欲しい電話と言えるのだが、こうした電話が1万円程度で購入出来れば有り難いのだが、今は2万円程度と、想定額より高い状況。
お年寄りに使ってもらいたい製品ならば、1万円程度の価格にした方がより普及すると思うのだが…パイオニアにはもうちょっと頑張って欲しいところである。
ケータイ(スマホ含む)の場合、知らない電話番号から電話がかかってきた時、電話に出ないという人もいるかと思うが、同様の機能は基本機能で搭載されていたりする(iPhoneの場合)。もちろん、この設定をすると連絡先に登録されていない番号を全て拒否するので、会社の人が緊急連絡するなどの場合、登録されていなかったりすると、連絡かそもそも付かないなんて事態になる事もある。
全てが便利という事はないのだが、固定電話ならこうした機能は非常に有効に働く為、限定着信機能は固定電話でもっと普及してほしい機能と言える。
というか…日本っていつからこんなに電話におびえる国になっちまったんだろう…。