オーディオケーブルの交換を考えた。
AG03からアンプまでのケーブル
先日、オーディオインターフェースを交換して、YAMAHAのウェブキャスティングミキサーであるAG03に変更した、という記事を書いたが、その際、モニター機器として従来のスピーカーと新たにAKGのK702ヘッドフォンを接続した。
K702に関してはリケーブルできるという事から、最初からオヤイデ電気のHPSC-X63という、それなりに高級なヘッドフォンケーブルを使用したが、ウッドコーンスピーカーを接続しているアンプに関しては、近所の家電量販店に売っているような安物RCAケーブルでAG03と接続していたため、近いうちにこのケーブルを見直そうと思っていた。
ケーブルなんて別に何を使っていても…と思うかも知れないが、案外そうでもないという事がある程度わかっている。
K702のケーブルを交換して分かった事は、明らかに音場が広がったという事。つまり、電気が流れる道を高品質にする事で、伝達する情報の密度を高められているのではないかと(勝手に)想像している。
なので、RCAケーブルに関しても高品位なケーブルにする事で、今よりは音に広がりのある結果が期待できるのではないかと予想している。
まぁ、だからといって、際限なく高級なケーブルを使用する意味もないかとは思うが、少なくともちゃんとしたケーブルに交換してみる価値はあるかな、と思っている。
適正価格
で、RCAケーブルのメーカーだが、当初考えたのはヘッドフォンケーブルで選んだオヤイデ電気のケーブルである。
しかし、調べるととんでもなく高価なものばかりで、丁度良さそうな価格帯のRCAケーブルが存在しない。3mで8,000円とか、高いのになると5mで数万円なんてのもあり、これはちょっと価格帯として私の狙いとは違うな、と判断。よって今回は違うメーカーを選ぶことにした。
次に目を付けたのが、マイクケーブルを購入した時に選んだCANARE(カナレ)というメーカーのケーブル。
ココは音響関係のケーブルメーカーとしては認知度も高く、価格帯も様々な製品が揃っている。数百円で買えるモノから、オヤイデ電気と並ぶぐらいのモノもある。
また、音響関係の備品に詳しい人なら当たり前と思うかも知れないが、ステレオケーブルは通常LとRの端子が二股に分かれていてもケーブルは1本に集約されているものが通例と考えがちだが、音響専門のケーブルで考えると、これらはLとRでそれぞれ独立したケーブルで扱っている事が多い。
よって、製品を一つ買ったらモノラルケーブルだけだった…なんて事もあり得る話。こういうのはデュアルで購入するのが通例である。
で、他にもいくつかのメーカーで物色したが、最終的に選んだのはCANAREの製品で、1.8mのモノラルケーブルを2本購入する事にした。1本1,242円で、デュアルで2,484円という価格の製品である。また、モノラルケーブルなので、わかりやすく、R(右音声)のケーブル色を赤のものにして、L(左音声)のケーブルを通常の黒とした。
ホントは購入できる限度額として総額5,000円弱くらいの価格の方が効果が見えやすいかとも思ったが、おそらくそういう時は、アンプなどもそれなりの高級品にしないと意味がないと思い、そこまで突き詰めるのは辞める事にした。
とりあえず注文
という事で、ネットでポチッとな、と購入した。
まだ現品が届いていないので、変わったかどうかなどの話はできないのだが、少なくとも端子などは今のものよりはずっとシッカリしたものになるし、ケーブルそのものの品質も今のものよりは安定したものになるハズなので、何かしらの変化が見込めると思っている。
また、こうなってくると他の部分も見直した方が良いような気がしてくる。
たとえば、LXA-OT3のオペアンプを変えてみる、などである。
標準品よりもより高音質化に効果的なオペアンプに交換する事で、音はさらに広がりを増す事は間違いない。
ただ、その際にはLXA-OT3の電源周りを見直さないと、オペアンプの要求電圧を得られない可能性もあるので、そこはいろいろ調べる必要がある。
想定できるオペアンプとしては、新日本無線のMUSES 01もしくは02、Burr-Brown(TI…テキサスインダストリアル)のOPA627BPを2個連結したものなどである。
価格的にはMUSES 01等では3,500円程度、OPA627BPでは2個必要なので7,000円程度必要になるが、長い目で見ればそう高い出費でもない。どちらかというと、問題は要求仕様を満たせるか? という所である。
何はともあれ、ちょっとずつではあるが、環境改善は進んでいる。
大金をつぎ込まなくても、音質改善は可能だという所を重点にして、進めていきたいと思う。