実は…オリジナル版を未プレイな私。
満を持しての登場
PS4用RPG「FINAL FANTASY VII REMAKE」が4月10日に発売された。
オリジナル版である「FINAL FANTASY VII」がPlayStationで発売されたのは、1997年だから、今から23年も前の事になる。
Final Fantasyシリーズは、従来は任天堂機、つまりファミコン、スーパーファミコンでのみ発売されてきたタイトルだったが、この「FINAL FANTASY VII」は、初めて任天堂以外の機器でソフトが発売されたタイトルである。
今までは2Dキャラクターが動き回るRPGだったものが、そもそもスプライトというものが存在しないPlayStationでは新たに3Dモデリングデータとしてキャラクター等が作られ、物語が展開していくゲームとなったが、そのストーリーの良さは未プレイである私でも「名作である」という話は耳にタコができるぐらいに聞いてきた。
私が未プレイなのは、単純に私がドラクエ派だったというだけの理由で、別段FF7が嫌いだったわけではない。
事実、私はFF5、FF6とスーパーファミコンでプレイしていたし、その前にはFF2をファミコンでプレイした事もある。
ただ、何故かその後Final Fantasyシリーズをプレイする事そのものがあまりなく、結局次にプレイしたのはオンラインのFF11だった。
そのFF11は、周囲の人がプレイしていなかったという理由から早々に止めてしまい、結局その後にFinal Fantasyの世界に戻ったのは現在サービス中のFF14だった。
私とFinal Fantasyの関係は、おそらく真っ当なFFファンからしてみれば実に希薄なものではないかと思うが、今改めてREMAKEされたFF7は、現在プレイ中のFF14の感覚でプレイできるタイトルに生まれ変わっているのではないかと思う。
名作故の悩み
FF7がリメイクされる。
この話そのものは結構前から存在していた。しかし、その話が出てから発売されるまでは相当に長い時間を掛けていると言える。
おそらくその理由はFF7がスクウェア・エニックスの中でも指折りの名作であり、失敗できないタイトルだからだと思う。
西暦2000年より前にFF7をプレイした世代からすると、おそらく心に残る名作となっているハズのFF7をリメイクするのだから、昔のタイトルに泥を塗る事は許されない。おそらくそんな意気込みと緊張の中で、本作は作られているのではないかと思う。
「FINAL FANTASY VII REMAKE」のゲームそのものの容量が80GBを超えているという話らしいが、この容量は2層のBlu-ray Diskの容量を超え、3層の容量に迫るデータ量である。
追加データが加算されて結果80GBになるゲームというのはよく聞くが、最初から80GBのデータ量を持つゲームも珍しいように思う。
それだけスクウェア・エニックスが本気で作っている。そう思えてならない。
ただ、本気で作ったが故に、あえて全く同じ要素で作っていない部分もある。「FINAL FANTASY VII REMAKE」が、再構成&再解釈と言われる所以はそこにある。
リメイクではあるが、新しい解釈の元に作られ、演出されているところに、旧来からのファンの楽しみ方があるのではないかと思う。
実は第1作目
商品構成としては『FINAL FANTASY VII REMAKE』というゲーム本編と、デジタルコンテンツを同梱した『FINAL FANTASY VII REMAKE DIGITAL DELUXE EDITION』が存在する。
PS4上で聴く事のできるサントラ(音源データはUSBメモリで外部に出す事はできると思う)や、デジタルアートブックが不要ならPS Storeで『FINAL FANTASY VII REMAKE』だけ購入しても、早期購入特典が5月11日までなら付いてくる。
召喚マテリア「カーバンクル」とPS4用のダイナミックテーマが付いてくるので、私ならそちらでもいいかもしれない。
実際にプレイしてみるとその凄まじい映像クォリティに驚くだろうし、世界観に一気に引き込まれるだろう。
ただ、これがあくまでも第1作目で、その続編が今後予定されているという話。80GBものデータでも、実は全てを収録しているわけではない。一体、どこまで壮大なものに仕上げているのやら…と、思う。
なので終わり方が「ココで終わるのかぁ!」というものだと、次回作が待ち遠しくて仕方がなくなるかも知れないが…ま、それもまた一興である。
まずは体験版が出ているので、まだ未プレイならそちらで感覚を掴むのも悪くない。
私は全く手付かずだが、YouTubeなどで公開されているトレーラーを見る限り、どこかのタイミングでプレイしたい、と思わせるだけの作品だとは理解している。
ただ、それだけに価格の高さがネックではあるのだが天和このクォリティならやむを得ず…そんなところかもしれない。